水瓶座の空模様－石井ゆかりの星占い「2022年の年報」

2022年　水瓶座の空模様

「欲を出す」ことが
とても大事な年です。
欲しいものがあればあるほど
2022年は、熱く豊かになります。
物欲、知識欲、権力欲、
自己顕示欲や独占欲、上昇志向等々
どんなものでも
「これが欲しい！」
と思えるものを見つけ、
それをまっすぐ追いかけることで、
道ができていく年なのです。
愛も、夢も、
すべて「欲」の範疇です。

2022年の貴方の「欲」は
形のないものに向かうかもしれません。
実力や尊敬や信頼、自信、
「ここにいていいのだ」という確信。
必要とされる手ごたえや、
名前を呼んでもらうことなどを、
喉から手が出るほど望む人もいそうです。
自分が小さく思えること、
自分を無力に感じることは、
2022年は決して、
マイナスではありません。
成長しようとしてもがく時、人は
自分を小さく感じるものだからです。
むしろ、
自分を大きく強い存在と感じたなら、
孤独感が強まる可能性があります。
自分がひとりになっていて
もし、そのことが苦痛ならば、
何が原因なのか、
考えてみる余地はあります。
孤立しているのは自分の側ではないか
ということです。

もっとも、この
「自分が小さく思える」状態も
「孤立している」苦痛も、
2023年には解消する予定です。
2022年の貴方がひとり抱える、
ある種の新しい悩みは、
決して「悪いもの」ではありません。
ステップアップの過程で、
それは必ず踏むことになる段階です。
「自分自身」を見つめる時、
「小ささ」や「孤立」は
ごく辛いものになります。
一方「欲しいもの」を見つめる時、
その辛さは軽減されるでしょう。
2022年はどちらかと言えば
貴方の眼差しを
「自分自身」ではなく
「欲しいもの」に向けるほうが
流れに乗りやすいはずなのです。

例年に比べ、
自分ひとりで取り組む活動も
多くなるだろうと思います。
今は
「ひとりでやるべきこと」
がたくさんある時なのです。
これは「孤立」ではありません。
むしろ、
これまでみんなでやっていたけれど
一度全部ひとりでやってみたかった
という作業もあるはずです。
今なら、それをひとりで請け負えます。
周囲からあれこれ言われない分、
解放感や自己効力感を感じやすく、
大きな自信に繋がるでしょう。
特に「船頭多くして船山に登る」
の状態だったなら、
2022年、その状況から脱出できます。

たとえば新しい場に参加した時は
「郷に入っては郷に従え」
がもっとも合理的かもしれませんが、
しばらくして勝手がわかってくれば
「自分のやり方」
を打ち出せるようになります。
2022年8月下旬以降、
貴方は「自分のやり方」を
かなり大胆にプッシュするようです。
「これが自分のやり方だ！」
と表現すればするほど、
周囲とのコミュニケーションが
盛り上がっていくだろうと思います。
この「プッシュ」は、
もちろん「ゴリオシ」ではありません。
貴方はもともと
すばらしい「聞く耳」を持つ人です。
自分のやり方を打ち出した結果、
周囲も、それぞれの
「自分のやり方」を語り出す、
そんな展開になるのだろうと思います。

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[愛について]

自分に自信が持てない人が、
情熱的に口説かれる。
たとえばそんなシーンが
2022年の水瓶座の星回りを見て
思い浮かびました。
あるいは、
内なる深い悩みを抱えた人が、
熱い恋人に切々と相談している
といった風景も考えられます。
2022年、水瓶座の愛は
とても熱く、
素晴らしいコミュニケーションにあふれています。
特に8月下旬から2023年の春にかけて、
愛の情熱が燃え上がります。

ですが、貴方自身の中には
緊張感や警戒心、
自信のなさなどが感じられます。
愛に対して素直に心を開く、
というオープンさはないようなのです。
愛に対して、特に最初の段階では
硬く扉を閉ざしてしまうかもしれません。
でも、愛の情熱自体は、
その扉の内側で燃え広がります。
この緊張感と内なる情熱を、
貴方がどのように生きるのか。
そのことが、2022年の愛の、
ひとつの分岐点なのかもしれません。

「自分に自信を持つ」
「自分を愛する」
などのことを、
多くの人が勧めます。
でも、少なくとも今年の貴方の世界では
ムリをして
「自分を好きになろう」
と努力する必要はないのかもしれません。
「自信」もまた、
「努力」して持てるものでもないはずです。
むしろ、自分が寂しがり屋であることや
真面目な性質であること、
本当は臆病であること、
他者を大切にする思いを持っていることなどを
重視するといいのかもしれません。
情熱的で積極的な人物に憧れたり
あるいはそうしたアプローチを受けたりしても
相手と「同化」する必要はないのです。

自分が何を恐れているのか、
そのことを深く考える時、
他者に対する拒否的な感情は
もしかすると、落ち着くかもしれません。
人間は自分の内なる恐怖を他者に投影して
相手を非難するものだからです。
自分自身の恐怖を理解できていれば、
他者はそれほど怖くは見えません。
そのかわりに、
美しいところや弱いところが
際立って見えてきます。

自分の「恐れ」と同様に
自分の情熱についても、
理解し、肯定することが大切です。
前述の2022年のテーマである
「何かを欲しいと願うこと」
は、愛にもそのまま当てはまります。
イソップ物語の
「酸っぱい葡萄」
のような状態に陥っている人は
そこから抜け出せる可能性があります。
「どうせ手に入らないものだし
きっと酸っぱいに違いない」
と背を向けてしまわず、
自分がその愛を欲しているのだ
と認めてしまうことで
もしかすると、
愛の夢が実現に向かうかもしれません。

愛に強い追い風が吹くのは
3月から4月頭、
4月末から7月半ば、
そして8月下旬から2023年3月です。
8月以降の長期にわたる「情熱の季節」は
愛に本気で取り組んで、奮闘し
愛の本質を深く学べる時期となっています。

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[時期について]

1月から3月頭は、密かな悩みがどんどん解決していくような、「解放」の時間となる。また、3月からの活躍期に向けて着々と準備を進める人も。
2021年中に開いたドアの向こうで、復習と予習ができる時。

1月半ばから2月前半は特に「復習」の流れが強いかも。一度立ち止まって過去を振り返ったり、「やり直し」をしたりできる。一度決まってしまったことでも、もう一度「決め直す」こともできるかも。

3月から4月半ばは熱い多忙期、大活躍の季節。自分の殻を破って一皮むけるような、大胆なアクションを起こせる。2021年にスタートしたことを本格化させる。

4月から5月は、経済活動がクライマックスを迎えるかも。盛大に稼ぐ人もいれば、大きな買い物をする人もいるはず。何かを「手に入れる」ことに集中できる。お金に関するアイデアを実行に移せる。

5月から2023年5月にかけて、素晴らしい学びとコミュニケーションの季節へ。
精力的に勉強できる。実力が身についていく。コミュニケーションの輪が大きく拡がる。行動範囲がどんどん拡がる。
この時期、引っ越しや長期出張など、比較的大規模な「移動」を経験する人も。
兄弟姉妹との絆が強まる。「身内」が増える時期。
特に5月末から7月頭は、身近な人々とのやり取りが密になりそう。

7月から8月前半は、引っ越しや家族構成の変化など、普段の風景が「動く」時。
家にじっとしている暇がないほど、あちこち飛びまわることになる人も。
家族や身内同士で普段我慢し合っていることをハッキリ伝え合い、「膿を出す」こともできる。抑圧の解除のための衝突。

8月下旬から2023年3月にかけて、愛と情熱の季節となる。
やりたいことにガンガン取り組める。才能を発揮する場に恵まれる。才能や個性で「勝負」できる時。クリエイティブな活動をしている人には、熱いチャンスが巡ってくる。この取り組みを通しておおいに学び、成長できる。人脈ができる。
大恋愛をする人も。
さらに8月から9月頭は「人に恵まれる」時期。公私ともに、素敵な人に出会えそう。

9月から10月前半、人に貸していたものや預けていたものが手元に戻ってくるかも。また、自分が預かっていたものを返すことになるかも。
10月は遠出する機会が増えそう。遠くからうれしい誘いの声がかかる気配も。

10月末から12月中旬にかけて、経済活動に再び熱がこもる。年の前半に蒔いた種から、盛大に収穫できるかも。

11月半ばから12月中旬は、仲間や交友関係に恵まれる。素敵な人々と交流し、新しいプランをどんどん立てていけそう。
年末はとても賑やかな雰囲気に。年明けからやっていきたいことを周囲に語れる。「有言実行」。たくさんの美しいアイデアが生まれる年末年始になるはず。

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2022年のテーマのひとつに「救い」があります。

2022年の木星と海王星に示される、水瓶座にとっての「救い」とは、どんなものでしょうか。
「救い」は「危難から逃れること」「希望や明るさを感じさせ、気持ちをホッとさせること」などを意味します。苦しみから逃れさせてもらえるのが「救い」ならば、水瓶座の「苦しみ」とはなんでしょうか。

水瓶座は自由の星座であり、未来の星座であり、社会的公正、公平と平等の星座です。もっと良い世の中にしたい、という願いを本気で願うことができるのが、水瓶座の人々です。未知のもの、不可思議なもの、目に見えないものや形のないものを愛し、既成概念や常識、組織の論理などに縛られることを嫌います。「すでにあるもの」「わかりきっているもの」に縛られることは、水瓶座にとってもっとも苦痛なのだろうと思います。私利私欲でしか動かない人や、損得勘定に重きを置く人と関わるのも、水瓶座の人々にとっては、苛立たしいことだろうと思います。理想を共有できないことは、水瓶座の人々にとって、辛いことなのです。

2022年、木星と海王星が位置する魚座は、水瓶座から見て「所有・獲得・財」の場所にあります。自分の手で獲得するもの、自分の倉庫に蓄積するもの、自分の預貯金口座に積み重なっていくもの。欲望して手に入れるものを管轄するのが、この場所なのです。何者からも自由になりたい水瓶座の心に、なぜ「所有」が救いとなるのでしょうか。

天空の星座、水瓶座には、高い理想があり、深い愛があります。でも、それらはそのままでは、空中に飛散して、かき消されてしまいます。水瓶が必要なのは、水をそのままで持ち運ぶことはできないからです。水瓶座の愛するもの、追求するものたちは、それらを汲み上げる箱や器のようなものを必要とするのです。かたちのないものを受け止める、かたちあるもの。水瓶座の魂は、それを持ち運ぶための「もの」を必要とする、ということなのかもしれません。

12星座は、ひとつ前の星座の世界観を否定しながら進んでゆくように見えます。特に、山羊座から水瓶座への飛躍は衝撃的です。伝統や組織、権力を象徴する山羊座の後に、それらのすべてを否定して自由と未来に生きようとする水瓶座が現れます。山羊座が「長く続いた社会」で、水瓶座は「革命」なのです。でも、古い世界を新しい理想で壊した後には、新たな世界を建設していかなければなりません。新たな世界を建設するさなかで、人間はおそらく、どこかで気付くことになります。すなわち「人間が人間である限り、どうしても繰り返されるしかないことがある」という点です。高くからさし込む光のような理想の下に、暗い現実の影が落ちます。

モノを所有すること、財を貯えること、利益を追求すること。これらは、水瓶座の世界観の「外部」にあるテーマです。ですが人間である限り、こうした衝動を水瓶座の人々も、ちゃんと内側に抱えているのです。理想的社会であるユートピアのイメージはしばしば閉塞的に描かれます。「ディストピア」と「ユートピア」は両方が、たとえば「偶然と必然」のように、揺らぐ両義性のもとに用いられます。

理想郷の外側にあるのは、理想郷の中で否定されたベタな人間性です。何も持たずに身軽な身体で旅に出るのが理想であっても、現実には、私たちは重い荷物を持って移動することをやめられません。それでも、重い荷物は理想の「出口」になってくれます。たとえばミニマリストを目指してものを処分し、すべて捨て去ったはずの人がどうしても捨てられない、一枚の高価な絵。それが水瓶座から見た2022年の「救い」なのかもしれません。

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