ウクライナのためにできること。ミラ・クニス&アシュトン・カッチャーも声明発表。
Culture 2022.03.05
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対して、ウクライナゆかりのセレブリティたちが次々と平和を求める声明を発表する中、ウクライナ生まれの女優ミラ・クニスも、初めて祖国での戦争について口を開いた。
米現地時間3日、インスタグラムを更新したミラと夫のアシュトン・カッチャーは、ビデオメッセージを公開。ウクライナを支援するために基金を立ち上げたことを発表した。
夫妻が立ち上げた基金「Stand With Ukratne(ウクライナとともに立ち上がろう」は、最大3000万ドル(約34億6000万円)の調達を目指しており、集まった寄付はFlexport.orgとAirbnb.orgへ分配されることになるという。寄付は現在、GoFundMe.comで受け付けている。
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「私の家族がアメリカにやって来たのは1991年ですが、私は1983年にウクライナのチェルニヴツィで生まれました。私はいつも自分をアメリカ人だと考えてきました。誇り高きアメリカ人。この国が私自身や私の家族にしてくれたことすべてを愛しています。でも今日ほど、ウクライナ人であることを誇りに思ったことはありません。ウクライナ人は誇り高く、勇敢であり、私たちの助けを受けるに値します。ウクライナと人類全体に対するこの不当な攻撃は壊滅的であり、ウクライナの人々は私たちの支援を必要としています」とミラ。
ミラの隣に座っていたアシュトンも、「ウクライナ人と結婚したことをこれほど誇りに思ったことはありません」と、ミラに寄り添った。
「ウクライナで起きた出来事は悲惨なものです。このように人類に対する不当な攻撃が行われる場所は、この世界に他にありません」とミラが付け加えると、アシュトンも「私たちはウクライナ人の勇敢さを目の当たりにする一方で、安全を選択した人々の想像を絶する重荷を目の当たりにしました。数え切れないほどの人々が、自分の知っているもの、愛するものをすべて捨てて、避難所を求めているのです。持てるものしか持たないウクライナ人難民は、今すぐにでも住居と物資を必要としています」と続けた。
「GoFundMeの募金は、難民や人道支援活動に即時使われます。この基金はFlexport.orgとAirbnb.orgという、現地で最も支援を必要としている人たちへの援助をすぐに提供する、ふたつの組織に使われます。Flexport.orgは、ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、モルドバの難民拠点への救援物資の輸送を組織し、Airbnb.orgはウクライナから逃れた難民に無料の短期住宅居を提供します。ウクライナとともに立ち上がることは、ウクライナ人を支援することを意味するのです」
photography: Splash/AFLO, text: Eriko Kiryuin