レベル・ウィルソンが英国アカデミー賞のスピーチ中、プーチンに中指を立てる。
Culture 2022.03.15
2年間のコロナ禍を経て第75回英国アカデミー賞授賞式が開催され、ウクライナへの連帯を表明する場ともなった。プレゼンターを務めたレベル・ウィルソンは『ピッチ・パーフェクト』などで知られるオーストラリアの女優だが、ロシア大統領に対してあからさまなメッセージを発した。
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英国映画テレビ芸術アカデミーが主催する第75回英国アカデミー賞授賞式が2022年3月13日(日)に開催された。出席したセレブにとっては、ウクライナへの連帯を示す機会でもあった。
この晩の司会者であるレベル・ウィルソンは一番強烈だった。事が起こったのは『Codaコーダ あいのうた』という作品を紹介する最中のことだった。この映画はフランス映画『エール!』をアメリカでリメイクしたもので、聴覚障害者の家族の中で唯一の健聴者である少女が音楽に情熱を傾ける物語だ。
レベル・ウィルソンはこんな説明を始めた。「このパフォーマンスは、2通りの意味があります。ひとつはアメリカの手話、もうひとつはイギリスの手話です」と、ここまではごく普通の話だ。ところがレベル・ウィルソンは続けて「幸いなことに、プーチンに対するジェスチャーは世界共通です」と真顔で言うとカメラに向かって中指を立ててみせたのだ。
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満場の拍手
Here's a lesson in sign language from @RebelWilson #EEBAFTAs pic.twitter.com/4VPGug75Vu
— BAFTA (@BAFTA) March 13, 2022
満場の拍手が起こり、とりわけ『ウエスト・サイド・ストーリー』で助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズにはツボだったらしい。最前列で黄色いドレスを着てレベル・ウィルソンの真後ろにいたアメリカ女優は感心しきった表情で盛んに拍手を送っていた。
ウクライナへの連帯を表明したのは、レベル・ウィルソンだけではない。開幕の挨拶で英国アカデミー会長のクリシュネンドゥ・マジュンダルは、ロシアの侵攻についてこんなふうに語った。「本当に恐ろしく痛ましい状況を伝える映像や報道に世界は衝撃を受けました。私たちは、平和を取り戻したいとと願う気持ちを共有します」と。会場内にはウクライナの国の色のバッジやリボンをつけて支援の意を表す人もいた。
text: Mathilde Seifert (madame.lefigaro.fr)