ダイアン・クルーガー、『トロイ』オーディションの過酷な体験を語る。

Culture 2022.03.17

3月14日のVariety誌のインタビューで、女優で元モデルのダイアン・クルーガーが、超大作『トロイ』のヘレネー役の最初のオーディションで起こったトラウマ的なエピソードを振り返った。

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映画『トロイ』のプロモーション時のダイアン・クルーガー。(ハリウッド、2004年6月3日)photography: Abaca Press

ヴォルフガング・ペーターゼン監督の映画『トロイ』(2004年)は、ダイアン・クルーガーがアメリカで女優としてのキャリアをスタートさせるきっかけとなった作品の一つだ。しかし、ヘレネー役のオーディションで、ダイアンは不快な状況に直面したという。

「ザ・プロデューサー」のリバイバル作品の公開に際し、Variety誌のインタビューに応じたダイアン・クルーガーは、名前は明かさなかったものの、あるスタジオ責任者が彼女に対して不適切な扱いを受けたというつらい一日を振り返った。

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頭からつま先まで眺め回された

「エレネーの衣装を着て(彼の)家に行かなければならなかったの」とダイアン・クルーガーは告白した。「まるで肉の塊のような気分だった。彼は私の頭のてっぺんからつま先までじろじろと眺め回した後、『なぜこの役を演じるべきだと思う?』と聞いてきたことを覚えているわ」

しかし、複数の業界関係者の意見では、俳優や女優が事務所で行われるオーディションに、衣装を着てこなければならないことは非常に稀、とVariety誌は報じている。また、「ほとんどの場合、スクリーンテストは撮影され、後でスタジオの幹部やプロデューサーによって検討される」という。

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「不適切で不快」な状況は他にも

当時28歳だったクルーガーにとって、これが初めてのつらい経験ではなかった。「この業界のワインスタインの同類とは、間違いなく最初から出会っていたわ」と振り返る。ダイアンによると、こうした「不適切で不快な」状況は、キャットウォークを含め、彼女のキャリア全体につきまとってきたものだという。「デビュー当初は、『ハリウッドではこれが普通なのか』と思っていた。私はモデル出身で、モデルにも同じような瞬間があったから......」と嘆いている。

 

 

ジョージ・ホアン監督の映画『ザ・プロデューサー』をリバイバルし、今年4月に動画配信サービス「Roku」で放映されるシリーズ「Swimming With Sharks」(原題)で、ダイアンは、自分の中の悪と向き合う、野心的で残酷な1990年代のハリウッド・プロデューサーを演じる。「このキャラクターの弱さと、過剰な権力の乱用とが相まって、本当に興味をそそられた」と語る。

ダイアン・クルーガーは、Variety誌とのインタビューで、同作で自分が演じたキャラクターのトラウマの一つ、上司から若い看護師と性行為を求められたときのことを明かしている。「あのシーンを撮影した時に、ハリウッドに限らず、私たちの社会で、ある時期、いかに不快な悪行が容認されていたかを思い出した」と振り返った。

text: La Rédaction (madame.lefigaro.fr)

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