「忌まわしい奴隷制度」をウィリアム王子がジャマイカに真摯に謝罪。

Culture 2022.03.28

ウィリアム王子は、カリブ海諸国訪問中、同地域の奴隷貿易にイギリス王室が関わったことに対して「深い悲しみ」を表明した。

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バハマ空港のウィリアム王子。(カリブ海、2022年3月24日) photography: Getty Images

今回のウィリアム王子夫妻のカリブ海諸国公式訪問は3月19日から8日間の予定だ。エリザベス女王の在位70年記念、プラチナジュビリーに合わせてベリーズからジャマイカ、そしてバハマへと、英連邦の加盟国を巡る。これらの国々でかつて行われていた奴隷貿易について、ウィリアム王子がイギリス王国を代表して真摯に謝罪する機会でもあった。カナダのメディア、エンターテインメント・トゥナイトが報じているように、3月23日(水)にジャマイカで開かれた公式晩餐会のスピーチでウィリアム王子はこんなふうに述べた。「深い悲しみを表明します。奴隷制度は忌まわしいものであり、決して起きてはならないことでした」

 

 

そして続けて、「今も苦しみは深いですが、ジャマイカは決意と勇気をもって未来を切り開いています。ジャマイカの人々の強さと毅然とした態度は、国旗や国の標語に示されているように、不屈の精神の賜物です」と述べた。さらに昨年、父チャールズ皇太子がカリブ海のバルバドス島で行ったスピーチにも言及し、「昨年、父は(中略)バルバドスで、奴隷制という恐ろしい残虐行為が我々の歴史を永遠に汚していると言いました。私も完全に同意します」と付け加えた。

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ベリーズでの不協和音

王子夫妻が今回の旅行中に遭遇した出来事を考えると、こうした発言は必要であったと言わざるをえない。公式にはキャサリン妃とウィリアム王子が各地で歓迎を受けたことになっているものの、一部の住民の怒りも買ったからだ。なかでも最初の訪問地であるベリーズでは夫妻到着の前夜、一部の地元住民がデモを行い、「我々の土地に2人はいらない」というプラカードを掲げた。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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