「繋がっていると感じなかった」セリーナ・ウィリアムズ、妊娠中の苦悩語る。

Culture 2022.04.11

ELLE US誌4月号に掲載された記事で、テニス界のスター、セリーナ・ウィリアムズが、現在4歳になる娘オリンピアちゃんの妊娠と難産を振り返っている。

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メトロポリタンWest639のレッドカーペットに登場したセリーナ・ウィリアムズと娘のオリンピア。(ニューヨーク、2019年9月10日)photography: Abaca Press

子どもへの愛着、特に胎児への愛着は、世間が言うよりはるかに複雑だ。雑誌「ELLE US」4月号で、テニスチャンピオンのセリーナ・ウィリアムズが娘オリンピアちゃんの2017年の妊娠と出産の様子を包み隠さず語っている。

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芽生えない気持ち

当時、本当はタイミングが悪かった。全豪オープンの2日前、セリーナは妊娠していること、そしてすでに身体が「切り替わった」ことを知った。しかし、セリーナはそれから数週間、自分の才能を発揮し続けることにした。

妊娠初期には「頭痛」や「口の中の金属味」など、不快な症状もあったが、セリーナ・ウィリアムズは妊娠生活に満足していた。生理的な意味のみで。

「赤ちゃんに会うのは緊張した」と40歳の彼女は振り返る。「妊娠中、彼女と繋がっていると感じたことは一度もない。妊娠している状態はもちろん好きだったけれど、“ああ、私の赤ちゃんだ”と思ったことは一度もないの」。さらに、「たしかに赤ちゃんを全力で守るライオンのようだったけれど、溢れるほどの愛情を感じることはなかった」と付け加えている。

セリーナ・ウィリアムズは、かの有名な母性本能を感じるのが待ちきれなかったが、それが自分に訪れないことに気づき不思議に思ったという。「普段はあまり語られないこと。だって、最初の瞬間から恋に落ちているはずだから」と彼女は嘆く。身近な人たちは、彼女の不安を和らげようとしてくれたという。「ママである友人たちから、自分も胎児とつながりを感じられなかったと言われて安心したけど、それでも待ち望んでいた」と告白した。

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産後の合併症

しかしこの葛藤は、出産当日に終了した。「とうとうベビーを目にした途端、すぐに好きになったわ」と、セリーナ・ウィリアムズは振り返る。「瞬時のうちに感じたわけではなかったけれど、そこに確かに愛情があった。そして、そこからどんどん大きくなった。見ていて飽きない、私のオリンピア」。

帝王切開の術後の合併症で死にかけたセリーナは、4回の手術と6週間の入院を経て、ついに夫と子どもに再会した。「子どもを産んでから、何が大事かが変わった」とセリーナは言う。「私は、現役選手の中で最も多い23のグランドスラムを経験している。けれど、勝利はいまや必要なものではなく、欲求なの。私には可愛い娘がいる。いまもタイトルや成功、尊敬を求めているけれど、それはもう朝起きるための理由ではなくなった」。

text: La redaction (madame.lefigaro.fr)

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