松原博子とソフィア・ファネゴ、ふたりが紡いだ「人間のかたち」。
Culture 2022.04.21
写真家の松原博子とアルゼンチン出身・フランス在住のアーティスト、ソフィア・ファネゴのコラボレーションによって、昨年10月に発売されたアートブック『mono』に続いて、『mono ii』が今月刊行。それを記念した展示販売会が4月22日からの3日間、池尻大橋にあるGARAGEにて開催される。
photo:Hiroko Matsubara/mono
アートブック『mono』シリーズは、ひとつ(mono)の身体が発する造形と動きを見つめ、松原が想像を広げているもの。それは、あるひとつの身体が発するイメージの増殖。表現者ソフィア・ファネゴが見せる骨格の羅列や陰影、肌に踊るほくろや皺は、松原博子の眼差しによって、新しい風景と物語を獲得していく。自由に開かれていくソフィアの身体。美しい馬のように、草原のように、柔らかに隆起する丘のように。あるいはただ、動かない石や彫像、古代彫刻のように。ふたつとないユニークな造形が、同時に心の片隅にある記憶の風景とも重なる。ひとつの身体が発するかたちが呼び起こす、さまざまな風景への憧れが写し出されているのだ。
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photo:Hiroko Matsubara/mono
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photo:Hiroko Matsubara/mono
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photo:Hiroko Matsubara/mono
なお会場では作品及び作品集の販売のほか、monoの写真を用いたSUNSEAとのコラボレーションTシャツも販売。また本作品とは別に、松原博子とスタイリスト飯島朋子が平和をテーマに制作したチャリティーバックを販売し、その売上はウクライナ支援募金に全額寄付するという。
会期:2022年4/22(金)〜24(日)
会場:GARAGE
東京都目黒区大橋1-6-4 坂本ビル ガレージ
営)11:00〜18:00
入場無料
text: Natsuko Kadokura