彫刻家・クロヌマタカトシの個展がミナ ペルホネンで。

Culture 2022.04.25

 

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静謐な中にもじんわりとした熱を秘め、観る者をゆっくりと、じっくりと、その深淵まで引き込んでいく――クロヌマタカトシの作品は、流木、木材、粘土という素材から生まれる。モチーフは鯨や羊、白鳥、象、馬、鳥など動物が多く、木彫や粘土の作品には人物も。
流木でつくられる作品は、流されてきた木そのものの造詣や肌感を生かしながら、生きものがまさにそこに佇んでいるかのような不思議なリアルさがある。けれど、それはどこかおとぎ話的な世界観に包まれていて、見る者を不思議な気分にいざなう。

4月26日から、minä perhonen eläväⅠ(ミナ ペルホネン エラヴァ イチ)で、「雨の行方」と題し、クロヌマの展覧会が開催される。同時に代官山のneutraali(ネウトラーリ)では、雀の作品のみを展開。今回の展覧会に関して、クロヌマからこんな言葉が寄せられている。

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雨はいつだって過去だから
土の記憶を持っている
土はいつだって現在だから
雨の行方を知っている

私は沈黙の傘を差し
環のなかで青を踏む 
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雨は遥か上空で粒になって落ちてくるから常に過去なのではないか、と考えました。星の煌めきのように。また青を踏むは「裸足になって野で遊ぶ」という意味の春の季語です。
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彫刻家・クロヌマタカトシの世界を、この機会に覗いてみませんか。

クロヌマタカトシ
彫刻家。1985年神奈川県生まれ。2010年より独学で木彫を始める。2011年初個展、その後パリと日本を中心に作品発表を続けている。
https://takatoshikuronuma.com
『雨の行方』
会期: 4/26(火)~5/8(日)

会場:minä perhonen eläväⅠ
tel:03-6825-3037
営)11:00~19:00
休)会期中は無休
※作家在店日:4/26(火)、30(土)
※4/26(火)は終日予約制。電話もしくは店頭にて受付中。
www.mina-perhonen.jp/elava

会場:neutraali
tel::03-6821-8037
営)11:00~19:00
休)会期中は無休
※雀の作品のみ展示。購入はひとり一点のみ。
※作家在店日:4/28(木)
※4/28(木)は整理番号順の入場。整理券は当日10時40分より配布。
www.mina-perhonen.jp/store_information/neutraali
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