ヘイリー・ビーバー、脳卒中の原因について語る。
Culture 2022.04.28
ヘイリー・ビーバーが、先月脳卒中になったときの「人生で最も恐ろしい瞬間」を語ったYouTube動画が公開された。
「この動画を作成したのは、先月からの健康について、私が何を経験したかを自分の言葉で伝えたかったからなの」と、現在25歳のヘイリーは「私のストーリーを語る」というタイトルの動画で口を開いた。
「多くの人がご存知のように、中には知らない人もいるかもしれませんが、私は3月10日にとても恐ろしい目に遭いました。夫(ジャスティン・ビーバー)と一緒に座って朝食を取りながら普通の1日を過ごし、いつものように会話をしている最中に、突然、かなり奇妙な感覚を覚えたの」
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そして、その感覚は肩から指先に伝わっていったと説明した。
ジャスティンがどうしたのかと尋ねても、ヘイリーはよく分からなくて答えられなかったという。
「話すことができず、顔の右側が垂れ下がり……言葉が出てこなくなった」ことで、ヘイリーは自分自身が脳卒中を起こしていることを確信。ジャスティンはすぐに医者を呼んだ。
ヘイリーはその際、簡単な質問に対しても答えることができないほど言語障害が出ていたが、幸いにして歩くことはできたという。そうして、ヘイリーは病院に運ばれた。その間、言葉が戻ってきても、不安から再び悪化したりもしたが、緊急外来を受診する頃には正常な状態に回復したという。
「いくつかスキャンを行った結果、小さな血栓が脳にできていて、一時的に脳に血流が流れなくなるTIAの状態になっていたことを確認できました。ミニ脳卒中といった感じです。脳卒中と同じようなものですが、私の身体はすぐにそれを克服し、それ以上の問題にはなりませんでした」
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他に問題が見つからず、ヘイリーはそのまま退院したが、後日UCLAでさらに詳しい検査を受けたところ、血栓ができた原因をいくつか突き止めた。異変が起こったその当時、ピルを飲み始めたこと、コロナに感染したこと、そしてパリへ往復する長時間フライトを短期間で行った上に、その間身体をあまり動かさなかったこと。血栓ができたのはこれら複数の要因にあると結論づけられたという。
その後のさらなる検査から、TIAになったことの直接的な原因として、最高のグレード5のPFO(心臓の左右の心房を分ける壁に小さな孔が開いている状態)であることが判明したヘイリーは、その孔を閉じる処置を最近になって済ませたと明かしている。
「結果的に、私の血栓が、心臓の孔から逃げ出し、それが脳に伝わってTIAになったのです。医師たちがPFOを見つけてくれたことにも感謝しています」
「すべてを解明できたこと、孔を閉じることをできたこと、このとてつもなく恐ろしい状況から立ち直り、自分の人生を再び歩んでいけることに、心からほっとします」
ヘイリーはそうして生還した喜びを語っているが、同症状の気をつけるべき兆候や要因は、誰しもが気に留めておくべきだろう。
photography: REX/AFLO, text: Eriko Kiryuin