78歳のローレン・ハットン、『ハーパーズ・バザー』の表紙にトップレスで登場!
Culture 2022.04.28
モデルのキャリア60年。78歳のローレン・ハットンが、『ハーパース・バザー』誌の表紙を飾り、ミニマリストな美容法を明かした。
2008年6月4日、ニューヨークで開催されたA-List Awardsのステージに立つモデルのローレン・ハットン。photography: Jamie McCarthy/WireImage/Getty Images
「モデルでありながら、アスリートであることに満足しているわ」。ローレン・ハットンは、自身が表紙を飾る雑誌『ハーパーズ・バザー』2022年5月号でこう語った。78歳のスーパーモデルは、胸元をゴールドのチェーンで覆い、ベージュのブレザージャケットを肩にかけただけのトップレス姿で登場した。
ウェーブのかかったゴールデンブロンドの髪、輝く瞳。大きな笑顔に、完璧な歯並び。トップモデルとして活躍して60年近くが経つが、その華やかさはまったく失われていない。
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「若く見せようとは思わない」
73歳でカルバン・クラインのミューズとなったローレンは、年齢はキャリアの妨げにはならないと考えている。彼女は記事の中で、「若者主義」を助長する業界に対抗するため、30代前半から予防線を張っていたことを明かしている。「1973年、キャットフィッシュ・ハンター(元プロ野球選手)に関する記事を読んだの。彼は契約書を交わさないプレーは拒否する野球選手だったわ。彼は若者向けのビジネスの世界にいると語っていた。当時は、モデルの世界も同じだったの」と打ち明けた。「30歳を迎え、そろそろ “賞味期限切れ”になると思っていた。この先も働き続けられることを保証する契約で、自分を守りたかった」。
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ローレンは、当時化粧品ブランド、レブロンと「モデル史上最大の契約」を結び、その後映画界に進出した。「“女優になろう”と思ったのもその頃だった。でも40代半ばになると、意にそぐわない作品に出演することが増えた。だからモデルに戻ることにしたわ。見るに耐えなかった。その頃、写真家スティーブン・マイゼルと一緒に撮影を始めるようになって、私が彼に『私は自分のことを若く見せようとは思わない』と言うと、彼は私に『そこが好きだ。だから君と仕事をするのさ』と言ってくれたの」と彼女は振り返った。
昔は アスリートのように肉体改造していたという彼女だが、今は自分のイメージに違和感があることを認めている。「カメラの前でポーズをとるのは恥ずかしい。違和感があるわ。自意識過剰になる」。「モデル業はバイオリンの演奏と同じで、毎日練習することが大切。今はカメラを見るときに、恋人の顔、親の顔、友人の顔......その瞬間に必要な人の顔を想像するようになったわ」。
美容整形に頼らず、ナチュラルで自分らしい美しさを保つ方法は? 「いわゆる“美容医療”の施術に関しては慎重に考えてる。見るに耐えない人がいる。その顔は、私がかつて知っていた顔とは違っているわ」と彼女は認める。
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ミニマリストの美容法
美容に関しても、ナチュラルさを最優先。「私はスキンケアにはあまり時間をかけないの。普段、早く寝なきゃとベッドに入ったり、パートナーと愛し合ったり、本を読んだり忙しいわ」と赤裸々に語った。「私の唯一の美容の儀式は、石鹸と水で顔を洗うこと。かなり適当よ」。愛用しているのは、レチノールベースのフェイシャルオイル。さらに100%ナチュラルな美の秘訣は......。
「“アロエベラ”の苗を育てているわ。葉を開いて顔やデコルテに塗るの。ひまし油を髪につけたりもしているわ。指で塗布して頭皮全体に揉み込むようにしている。髪のパサつきやクセが少しマシになった」。
『ハーパーズ・バザー』では、「ビューティー特集」の表紙を飾ったローレン・ハットンを、ジル・コートリーヴ、イマン・ハマム、ソラ・チョイといったセレブリティたちと並び称し、“ファッションを再構築した4人のモデル”と紹介している。
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi