体調不良で女王が議会を欠席。チャールズ皇太子が演説を代読。

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エリザベス女王はイギリス議会の開会式を「歩行の問題」でやむなく欠席し、代行を立てた。

イギリス議会開会式で女王の演説を述べたチャールズ皇太子。(ロンドン、2022年5月10日) photography: Arthur Edwards/The Sun/PA Photos/ABACAPRESS.COM

イギリス王室は5月9日、エリザベス女王が5月10日のイギリス議会開会式を欠席する決断を「不本意ながら」下したと発表した。開会式では「女王の演説」が恒例となっている。「女王は歩行の問題があり、医師と相談した結果、演説を行わないことになりました」と声明にあった。

96歳の女王を代行するのはチャールズ皇太子だ。女王の希望と関係当局の同意のもと、チャールズ皇太子が演説を代行し、ウィリアム王子が同席する旨を声明は伝えた。

象徴的な瞬間

 

 

女王の演説を王室メンバーが代行するのは初めてのことだ。チャールズ皇太子にとっても、これほど王に近い役割を担うのは初めてとあって象徴的な瞬間だった。演説ではボリス・ジョンソン首相が来年度に向けて提出する38本の法案と、施行される新たな法律を発表しなければならない。

9分間続いた演説の間、いつもは女王が座る場所が妙にぽっかり空いているように感じられた。女王の代わりとして、君主の権威と権力の象徴である王冠が置かれ、チャールズ皇太子は目の前の王冠に演説の間、何度も目をやっていた。

「デイリーメール」紙によると、チャールズ皇太子は演説の中で「女王は6月のプラチナジュビリーのお祝いを楽しみにしている」と女王を気遣ったという。エリザベス女王はウィンザー城でこの歴史的瞬間をテレビ視聴していたそうだ……

ガーデンパーティーも欠席

エリザベス女王がこの行事を欠席したのは、ほぼ60年ぶり、1959年と1963年に妊娠を理由に欠席した時以来のことだった。女王が杖をついている姿は何度も目撃されており、その健康状態への懸念がイギリス国民の間で高まっている。イギリス王室は5月5日、バッキンガム宮殿などで開催されるガーデンパーティーに今年、女王が出席しないことを発表した。「今年のガーデンパーティーには、女王陛下の代理として他の王室メンバーが参加する予定です。参加メンバーの詳細は追ってお知らせします」とのこと。ただし6月2日から5日まで開催されるプラチナジュビリー(在位70年)の祝典には女王の参加が予定されている。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/220511-prince-charles.html