カリブ海訪問で批判のウィリアム王子、外交儀礼の簡略化望む。

Culture 2022.05.11

ウィリアム王子夫妻は、3月19日から26日にかけて行われたカリブ海へのロイヤルツアーで物議を醸し、少し動揺しているようだ。

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リンデン・ピンドリング国際空港でのキャサリン妃とウィリアム王子。(バハマ、2022年3月26日) photography: Getty Images

前代未聞だ。英紙デイリー・ミラーによると、3月に行われたカリブ海へのロイヤルツアーが物議を醸した後、キャサリン妃とウィリアム王子は強い決意を固めたという。ベリーズ、ジャマイカ、バハマへの王室夫妻の訪問は不適切で形式的すぎると、住民の怒りを買っていた。

ベリーズ、ジャマイカ、バハマの3国は、過去に英国王室が奴隷制に関与したと批判し、その罪の賠償を要求してきた。3月19日、このつらい記憶を凝縮したような写真がSNSで話題になった。ウィリアム王子夫妻が、ジャマイカのトレンチタウンの住民とフェンス越しに握手している写真だ。

 

 

こんなのはまったくもって間違ってる。

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厳しい現実を突きつけられた訪問

キャサリン妃とウィリアム王子は、この旅行後に寄せられた数々の批判に応えるため、王室の習慣や風習を見直し、近代化を図ることにしたようだ。今後、公式訪問の際には、王室の称号ではなく、ファーストネームで呼ばれることを希望しているという。

匿名の情報筋が英国紙に語ったところによると、夫妻はカリブ海から帰国後、スタッフに報告を求めたという。「このツアーは時代遅れで、時代にそぐわず、堅苦しく感じられるというのが、みんなの意見だった」。この結果を受け、ウィリアム王子夫妻も、訪問時の外交儀礼をやめることを検討していると伝えられている。

【関連写真】キャサリン妃のカリブ海ツアーのきらめく装いを振り返る。

訪問に対する強い批判に心を痛めたウィリアム王子は、3月23日にジャマイカで行われた公式晩餐会で、英国を代表してカリブ海諸国の人々に真摯に謝罪。エリザベス女王の孫にあたるウィリアム王子は、「深い悲しみを表明します。奴隷制度は忌まわしいものであり、決して起きてはならないことでした」と認めている。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi

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