ベラ・ハディッド、インスタでパレスチナ支援を改めて表明。

Culture 2022.05.17

アメリカ人モデルのベラ・ハディッド(25)は、イスラエル軍の襲撃で頭を撃たれたアルジャジラのスター記者の葬儀の暴力的な映像を中継し、再びパレスチナの人々への支援を表明した。

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「フリー・パレスチナ」のスローガンが書かれたTシャツを着てニューヨークの街を歩くベラ・ハディッド。(ニューヨーク、2022年5月11日) photography: Getty Images

その映像は世界中を駆け巡り、国際的な反響を呼んだ。5月13日金曜日、イスラエル軍の襲撃によりヨルダン川西岸で死亡したアルジャジーラのスター記者、シェリーン・アブー・アクレ氏の葬儀に出席するため、数千人のパレスチナ人がエルサレムの街に繰り出した。

その日、ニュースチャンネルで放送された映像には、彼女の棺が群集の中でぐらつき、それを教会に運ぶ喪主にイスラエル警察が襲いかかる様子が映し出されていた。パレスチナ系アメリカ人のモデル、ベラ・ハディッドがインスタグラムで伝えたのは、特にこの衝撃的な一部だった。現地ジャーナリストのアーメド・シハブ・エルディンのアカウントから引用した、領土の占領を糾弾するための転載である。

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「これは、パレスチナ人がイスラエル軍の占領下で直面している拷問と虐待の様子です。怒りで叫び、痛みで泣かずに、これを直視できる人がいるでしょうか?」

彼女は、何百万人ものフォロワーを前に、長文で私見を述べ、葬儀の行列の中でパレスチナ人記者に対する敬意が欠けていることについても非難した。

「シェリーンのように長きに渡って戦ってきた人が、病院から教会に向かう途中、あのように手荒く扱われるのを見るのは、とてもつらいことです。お年寄りや弔問客が押し倒され、命の危険にさらされているのも目撃しました」

「私は無力感を感じながらここに横たわり、PCの前に座り、これらの行為を正当化しようとしている人々を目にしています。このような行為に言い訳はできません。とりわけ世界で最も神聖な土地において!」

「私たちは、ジャーナリストであろうとなかろうと、パレスチナ人としての存在が脅威であることを常に思い知らされています。彼女は武器も持たず、暴力も見せず、ただカメラを持っていました。その見返りは?  頭に狙撃され、蘇生しようとする者が何度も撃たれたのです。ジャーナリストを殺し続けることを隠す必要があるのでしょうか? この状況が、この軍事システム、政府、そして地政学的な争いについて物語っています」

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川から海まで、パレスチナは自由になる

ベラ・ハディッドがイスラエルとパレスチナの紛争に対する姿勢を公にしたのは、今回が初めてではない。2021年5月、彼女はイスラエルとパレスチナ組織の間の乱闘が復活したことに憤慨。ニューヨークで開催された支援デモ(父親のモハメド・ハディドはパレスチナの不動産業者)に参加し、注目された。インスタグラムでは、“私の心が感じたこと”として投稿している。

「これほどまでに美しく、知的で、尊敬に値する、愛情深く、愛らしく、寛大なパレスチナの人々が一堂に会すること(…)、私たちは稀有な存在です。“川から海まで、パレスチナは自由になる”」。イスラエル政府の意にそぐわない証言を、ツイッターで公開した。

 

 

これに対しイスラエル政府は、ツイッターで以下のような声明を発表。

「ベラ・ハディッド(@BellaHadid)のようなセレブリティが、ユダヤ人を海に投げ込むことを主張するのは、ユダヤ国家の消滅を提唱するようなものです。これはイスラエルとパレスチナの問題であってはなりません。これは人間の問題であるべきです。恥を知りなさい」。

“川から海まで、パレスチナは自由になる”というスローガンは、イスラエル排除を主張する人たちが使用してきたものだ。

同日ベラ・ハディッドは「パレスチナ解放のためのキャンペーンを4年近く続けており、これからもやめるつもりはない」と弁明した。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi

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