2022年 第75回カンヌ国際映画祭 フランス空軍まで出動!カンヌ2日目、会場を沸かせた大スターは?
Culture 2022.05.19
カンヌ映画祭2日目。『トップガン マーヴェリック』上映会に訪れたトム・クルーズが、クロワゼット通りを熱狂させた。
24時間以上前からカンヌは息を詰めてこの時を待っていた。5月18日、トム・クルーズは30年ぶりにカンヌに上陸。もちろんヘリコプターだ。アメリカ人俳優はまず講演会に出席。その後、満面に微笑みを浮かべてフォトコールに現れた。そして夜は、前作からほぼ40年後の公開となる主演作『トップガン マーヴェリック』の上映会が行われるパレ・デ・フェスティバルの、24段の大階段を上った。
この日まず目撃されたのは、大階段の最上段でセルフィを撮影するオマール・シーと妻のエレーヌ。18時30頃には、エル・ファニングとエヴァ・ロンゴリアがしばし言葉を交わした後、それぞれレッドカーペットへ。エルはピンクのビュスチェドレス、エヴァはファセットがきらめくドレスに身を包んでいる。
続いてドラマ『ザ・ファースト・レディ』でミシェル・オバマ役を演じたヴィオラ・デイヴィスが登場。山吹色のドレスを纏って、晴れやかな笑顔を振りまいた。15分後にはアントニー・ドロンがフラッシュを浴びてレッドカーペットを歩いた。
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ノスタルジーの風
多くのセレブたちが1986年に公開された『トップガン』が人生に与えたインパクトについて熱く語った。「僕らの世代にとって、この映画は伝説。みんなマーヴェリックになりたいと思っていた」とアントニー・ドロンは興奮気味に明かし、こう続けた。「今作も素晴らしい作品だと期待している。総じて、トム・クルーズに失敗作はない」
上映会に招待された宇宙飛行士のトマ・ペスケもこの意見にうなずいて、「僕が宇宙飛行士になったのは、あの映画のおかげとも言えます」と語った。その数分後の18時50分頃、クロワゼット通りの時は止まった。
ダイアナ妃のふたりの姪、ブラックドレスを纏ったアメリア&エリザ・スペンサーがポーズを取り、アドリアナ・リマが妊娠中の膨らんだお腹だけがあらわになった全身を覆うドレスでセンセーションを巻き起こしていたちょうどその時、映画祭のオフィシャルカーの行列が到着した。18時55分。トム・クルーズがとうとう車から降り立つと、会場に集まった大勢のファンたちから大歓声が上がった。ハリウッド俳優は時間をかけてサインに応じ、1人ひとりにきちんとボールペンを返す細やかな配慮を見せた。
その後、コンペティション外枠で上映される新作の共演者であるマイルズ・テラー、ジョン・ハム、ジェニファー・コネリーとともにパレ・デ・フェスティバルに向かった。
スターはしばらくの間、再会した撮影仲間と打ち解けた様子で会話を交わした。ハリウッド映画のアイコンへのオマージュとして、フランス空軍アクロバットチームが航空ショーを披露すると、俳優陣から一斉に感嘆の声が上った。
text : Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)