ダイアナ妃の婚礼ティアラとロイヤルジュエリーが公開に!
Culture 2022.05.23
5月28日(土)〜6月15日(水)、ロンドンのサザビーズで、ダイアナ妃のウエディングティアラが50点のロイヤルジュエリーとともに一般公開される。
1981年7月29日、チャールズ皇太子との結婚式に臨むダイアナ妃。photography: Terry Fincher/Princess Diana Archive/Getty Images
エリザベス女王の在位70年のプラチナジュビリーは、ロイヤルファミリーのいまの姿を見る絶好のチャンス(ハリー王子とメーガン妃も登場する予定)。そして一般の人々にとっては、彼らの歴史を振り返る機会でもある。
5月28日(土)〜6月15日(水)までロンドンのサザビーズでは、王室で最も印象的な“ロイヤルティアラ”を目にする貴重なイベントが開催される。作品数の多さからすべてを公開することは不可能なものの、今回は伝説のロイヤルティアラや冠を中心にセレクトされた。
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1988年7月、トルコ大統領主催の晩餐会でスペンサー・ティアラを着用したダイアナ妃。photography: Tim Graham Photo Library via Getty Images
50点あまりの格別なジュエリーには、ヴィクトリア女王のエメラルド・ティアラをはじめ、特に注目のアイテムが目白押しだ。スペンサー・ティアラは現在その名を冠しているが、最初に構想されたのは1767年で、ガラード社によって決定的な変貌を遂げたのは、狂騒の20年代の中頃、おそらく1935年頃とされる。1981年、ダイアナ妃がチャールズ皇太子との結婚式のためにこの希少なティアラを選んだことがきっかけで、スペンサー家に代々受け継がれてきたこのアイテムは伝説となった。1992年までにダイアナ妃が7回以上着用した思い入れのある一品だ。
この回顧展では、1930年製のヘッドバンド、1880年製のダイヤモンドフリンジ付きティアラ、1920年製のカルティエのアメジストティアラなど、少数のティアラがオークションに出品されるため、より注目度が上がっている。最近、王室御用達のヘッドジュエリーはオークションでめまぐるしい成果を上げていることから、その結果は特に興味深いものになるだろう。
text: Anne-Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr) ,translation: Hanae Yamaguchi