2022年 第75回カンヌ国際映画祭 パトリス・シュローにオマージュ。豪華スターが続々集結!

Culture 2022.05.23

カンヌ映画祭6日目。ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ監督の新作『Les Amandires』の上映に合わせ、カメラマンたちが待ち構えるカンヌの大階段にスターが結集した。

【写真】シャロン・ストーンが魅せた! 6日目のレッドカーペット。

カンヌ映画祭6日目のレッドカーペットの様子。

 

5月22日、パレ・デ・フェスティバルは2013年に亡くなったパトリス・シェローのオーラに包まれた。

ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ監督の新作『Les Amandiers(レ・ザマンディエ)』のプレミア上映に出席するために、たくさんのスターがレッドカーペットに押し寄せた。パトリス・シェローにオマージュを捧げた今作は、彼が10年近く芸術監督を務めたナンテール=アマンディエ劇場で行っていた有名な演技講座に参加する俳優たちの日常に焦点を当てている。祝福に駆けつけたスターの中には、イザベル・ユペールイザベル・アジャーニメラニー・ロラン、そしてなんとシャロン・ストーンの姿もあった。

アメリカ人女優シャロン・ストーンは輝かしい笑顔を振りまきながら登場。エスコート役のふたりの若い男性はスーツ&ネクタイに黒いサングラスというボディガードのような出で立ちで、女優のコバルトブルーのドレスを一際引き立てている。

ふたりの男性はモデルのサム・ウェブとアダム・セン。ドルチェ&ガッバーナの新広告キャンペーンでも女優と共演している。大勢の観衆とカメラマンに迎えられレッドカーペットを練り歩いた後、シャロンはふたりのナイトたちに長いトレーンを外させ、ボディラインを強調したドレスを披露した。

レッドカーペットの誘惑に抗えなかったスターはまだまだいる。エレガントなブラックドレスを纏った女優のクロティルド・クローは「偉大な人でした」とパトリス・シェローを回顧した。「私にインスピレーションを与え、育ててくれた芸術家です。自分のやり方でこの仕事をしたいと思わせてくれた。彼の炎と情熱はいまも私を焚きつけている」

映画『王妃マルゴ』、『傷ついた男』で知られる監督のことを、イザベル・カレも同じような言葉で形容した。「彼は師匠です。彼の書いたものをよく読みます」と女優は現在形で監督への思いを語った。「彼はいつも私たちと共にいる…。私たちのそばから一度も離れたことはない」

やや離れたところで、タハール・ラヒムも多くのカメラに囲まれていた。ヴィルジニー・エフィラと共演したセルジュ・ボゾン監督のミュージカル映画『ドン・ジュアン』の上映会を終えた彼は「歌を歌うのは思っていたほど簡単ではなかった。でもリスクのある状況に身を置くのは好きです」と語った。「足場の悪い坂道や、前人未到の土地を歩く。僕はそういうことが好きです」。彼は現在、リドリー・スコット監督作『Napoléon』の撮影に参加している。

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恐るべき男、ルイ・ガレル

数分後、大観衆が注目するなか撮影チームがレッドカーペットに現れ、この日の大階段の大トリを飾った。スクリーンでパトリス・シェローに扮したルイ・ガレルが、2019年公開の映画『悪なき殺人』で頭角を表した共演者のナディア・テレスキウィッツとともに登場。

14歳の頃からシェローに魅了されていたというガレルは「尊敬する人を演じるのはとても楽しい」と興奮して語った。2017年の映画『グッバイ・ゴダール!』でジャン=リュック・ゴダールに扮して以来、ガレルが自分自身が尊敬するアイドルの役を演じるのはこれで2度目だ。

最後に、監督のヴァレリア・ブルーニ=テデスキが満面に微笑を浮かべて大階段を登った。個性の強い俳優陣が顔を揃える今作の指揮を執った監督は、プレミア上映会を迎えられ「とても幸せ」と感想を述べ、「パトリス・シェローはいまも私の中に生きています。仕事をするときはいつも彼を呼び出す。今夜も彼を呼び出すことができたら嬉しい」と語った後、パレ・デ・フェスティバルへ向かった。上映会場には、応援に駆けつけた妹のカーラ・ブルーニの姿もあった。

text : Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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