ビリー・アイリッシュ、トゥレット障害を告白。
Culture 2022.05.25
グラミー賞・オスカー受賞の20歳のシンガー、ビリー・アイリッシュが、Netflixシリーズ「デヴィッド・レターマン: 今日のゲストは大スター」のインタビューで持病を告白した。
ビリー・アイリッシュは、トゥレット症候群を抱える自身について打ち明けた。photography: Getty Images
「今、私を長い時間撮影したら、チックをたくさん見かけると思います」。ビリー・アイリッシュは、デヴィッド・レターマンのNetflix番組「デヴィッド・レターマン: 今日のゲストは大スター」のインタビュー中、自身が患っているトゥレット症候群を打ち明けた。
「不思議なことに、これについて、ほとんど話したことがありません。たいていの場合、みんな私がおもしろおかしくしようとしていると思って笑うのです。いつも信じられほど気分が悪くなります。すると彼らは周りを見回し、困った表情を浮かべるのです。そんなときはトゥレット症候群を抱えていることを伝えます」。
ビリーは著名なアメリカ人司会者であるデヴィッド・レターマンに語った。
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「耳を前後に動かし、眉をひそめる」
目立たないものの、チックは日々の生活に影響を与える。
「チックは一日中起こるのですが、私と直接会話をしない限り、相手は気づかないと思います。とはいえ、私にとっては本当に疲れることなのです。耳を前後に動かしたり、眉をひそめたり、顎を鳴らしたり、腕の筋肉をピクピクさせる、そんな症状もあります」。
いくつかの症状をいつも悩まされている彼女はそう告白した上で、さらに語った。
「私はその症状と友達になって、信頼することにしました」。
若いビリー・アイリッシュは自分の病気を隠して生きるのではなく、むしろ向き合っている。「このことについて語ることができるのは、とても幸せなことです。実際のところ、今は、答えるのがとても楽しいのです」。
トゥレット障害は、未だタブー視されている。
「多くの人が抱えているのに、知られていません。何人かのアーティストが告白していますが、まだ少数派です。ただ、話したくない人がいることも理解できますし、責めるつもりもないのです」。
text: Mathilde Seifert (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi