2022年 第75回カンヌ国際映画祭 是枝監督がついに登場! 10日目のカンヌ大階段。

Culture 2022.05.27

カンヌ映画祭10日目。5月26日、是枝裕和の新作『ベイビー・ブローカー』の上映会が行われた。レッドカーペットにはベラ・ハディッド、マリナ・ジョイ、ジャック・ウェベールの姿も。

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カンヌ10日目のレッドカーペット。

もちろん是枝裕和監督はクロワゼット通りの常連だ。日本人監督の是枝がカンヌ映画祭のレッドカーペットを歩くのは今日で8回目。『万引き家族』でパルムドールを受賞した監督は新作『ベイビー・ブローカー』の上映会に撮影チームとともに訪れた。俳優陣がパレ・デ ・フェスティバルに到着すると、大スターを一目見ようと沿道に集まった人々から大喝采が上がった。なかでも注目を浴びたのは、2019年のパルムドール受賞作『パラサイト 半地下の家族』でも主演を務めた韓国人俳優ソン・ガンホと、韓国ミュージックシーンのアイコンでもある歌手のIU。

撮影チームの到着前に、モデルのベラ・ハディッド、映画監督のギャスパー・ノエをはじめ、ゲストたちが続々と登場。ノエ監督はアルゼンチン人監督フェルナンド・エゼキエル・ソラナスの遺作となったドキュメンタリー作品『Tres en la deriva del acto creativo』の上映会に出席するため大階段を上った。数分後、マリナ・フォイも映画『As bestas』の上映に合わせてレッドカーペットに現れた。同作でスペインに亡命した女性を演じた彼女は、黒のパンツとメタリックなクロップトップという、SFドラマからそのまま出てきたような装いを披露した。

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ディアムスは見当たらず

やや離れたところで、1991年に『シラノ・ド・ベルジュラック』でセザール最優秀助演男優賞を受賞したジャック・ウェベールが、インタビューに応えていた。「映画のような芸術を讃える祝宴を続けるのはとても素晴らしいことです。映画についてゆっくり話すいい機会です。素晴らしい映画のことを話しましょう。素晴らしい作品でも、コメントもされず、観客もあまり入らないことはよくありますから」と熱く語った。

豪華な顔ぶれが一堂に会したレッドカーペットで、なかでも話題を集めたのはこの場に現れなかったラッパーのディアムス(本名はメラニー・ジョルジアデス)だ。ラップ界のスターは、フランスで7月1日、2日に公開予定のドキュメンタリー作品『Salam』の監督でもある。10年間音楽シーンから退いていた彼女だけに、今日のクロワゼット通りへの登場が待ち望まれていた。この日はウーダ・ベニャミナ、アンヌ・シセと共同で監督した『Salam』の特別上映が行われた。パレ・デ・フェスティバルの大階段まで足を運んだのは、残念ながらふたりの共同監督だけだった。

text : Léa Mabion(madame FIGARO.fr)

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