ナタリー・ポートマンが取り組んだハードなトレーニングの内容は?
Culture 2022.07.07
映画『ソー:ラブ&サンダー』のジェーン・フォスター役のため、ナタリー・ポートマンはハードなトレーニングとダイエットに集中的に取りくんだ。ウェブサイト「インサイダー」が、撮影の4カ月前からサポートしたトレーナーを取材した。
2022年3月16日、ロサンゼルスで行われたApple TV+のドラマシリーズ『Pachinkoパチンコ』のプレミア上映会でのナタリー・ポートマン。photo : Getty Images
『Vフォー・ヴァンデッタ』では坊主頭になり、『ブラック・スワン』ではダンサー体型に、そして2022年7月8日に劇場「降臨」するタイカ・ワイティティ監督の最新マーベル映画『ソー:ラブ&サンダー』では見事に鍛え上げられた腕を披露する。ナタリー・ポートマンはこれまでも役に合わせて姿を変えてきた。今回の体づくりをサポートしたトレーナー、ナオミ・ペンダーガストは6月27日、ウェブサイト「インサイダー」のインタビューに応じ、トレーニングメニューについて詳しく語った。上半身の強化に重点を置いたそうだ。
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食事に加えてプロテインを飲む
筋肉を増やすためには普段よりも多いカロリー摂取が必要だった。ナオミ・ペンダーガストは、「必要なカロリー量を計算するためにまず、代謝のテストを受けてもらいました。これにより、1日どれぐらいのエネルギーを消費しているのかが非常に正確に分かりますので、筋肉をつけるためには1日あたりのカロリーをどれぐらい増やさなければならないかが計算できました」と説明した。
ヴェジェタリアンのナタリー・ポートマンが実際に食べたのは、朝食にはオートミールとベリー。昼食にはファラフェル(*ひよこ豆やそら豆のマッシュに香辛料で味をつけて丸めて揚げた、コロッケのような料理)、夕食は野菜カレー。小腹が空いたときは、フルーツやナッツ、サラダを間食にした。また、食事の他に植物性プロテインドリンクを毎食飲んでいた。
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週5日のトレーニング
トレーニングが開始したのは、撮影のたった4カ月前とあって、週5日、15種類以上のエクササイズメニューが組まれた。「当初のトレーニング目標は、腕を強化して筋肉をつけることでしたが、外見を整えるだけではダメだということにすぐに気づきました。ある程度アクションシーンも自分でこなさなくてはならないため、体幹をしっかりさせて機敏に動ける体づくりも必要だったのです」とトレーナー。
腹筋強化メニューは、おなじみのクランチにバリエーションをつけた。足を床につけて行う基本のアブドミナルクランチ、足を上げてのアブドミナルクランチ、ツイストを加えたアブドミナルクランチをそれぞれ1セット20回ずつ。さらにオーバーヘッドレイズでウェイトを頭上まで持ち上げて1分キープ、を3セット。
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腕に筋肉をつけるためのメニュー
腕に筋肉をつけるためには、2~3分間のウォーミングアップ後、複数のメニューを組み合わせたサーキットトレーニングを行った。いずれも腕を鍛えるためのメニューが含まれている。例えば、懸垂用ゴムバンドを使ってプルアップ12回を4セット。
その後、ダンベルでストレートアームラテラルレイズを25回4セット行い、1分半休んでから次のメニューへ。腕以外の部位も強化するためにはリバースプランクやスクワットジャンプも行った。
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持久力を高めるボクシングや縄跳び
ワークアウトの最後には、持久力を高めるためのカーディオトレーニング、すなわち有酸素運動をおこなった。ボクシングと縄跳びをそれぞれ2分間3セットずつ。各セットの合間には1分半の休みを入れた。
「マイティ・ソー」シリーズの第4弾となる今回の『ソー:ラブ&サンダー』でのナタリー・ポートマンのたくましい姿を見れば、その成果は一目瞭然だろう。ナオミ・ペンダーガストも、「撮影までに目標を達成することができたのは、ひとえにナタリーがすごい集中力で熱心に断固としてトレーニングに取り組んだからです」と女優をほめたたえた。
text: Clémence Dubrana-Rolin (madame.lefigaro.fr)