ブラッド・ピット、自身を悩ませてきた症状を告白。

Culture 2022.07.10

2022年6月下旬発売の「GQ」誌のインタビューで、ブラッド・ピットは自分が脳障害のひとつである相貌失認らしいと語った。人の顔を認識できなくなるこの障害は、社会生活を困難にする。これまでそのせいで批判を浴びたこともあったという。

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第92回アカデミー賞授賞式でのブラッド・ピット。(2020年02月09日、ハリウッド) photo : Getty Images

ブラッド・ピットの映画や演技、笑顔が好きな人はたくさんいる一方で、実生活では冷淡な人間だと批判する人もいたりする。この批判に対し、現在58歳の俳優は何年も前から、自分に障害があることを主張している。相貌失認、俗に失顔症、すなわち人口の2.5%が罹患する非常にまれな顔認識障害なのだそうだ。6月22日発売のGQ誌の中でアンジェリーナ・ジョリーの元夫は、俳優生活を通じて悩まされてきたというこの奇妙な問題について語っている。

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ひとつのコンプレックス

このような障害は先天的な場合と、脳神経の機能障害の結果として現れる後天性のものがある。ブラッド・ピットは医師の診断を受けたことがないそうだが、本人によれば最初、症状に気付いたのはパーティーの席だったという。出会った人の顔を覚えて見分けるのが難しかったそうだ。取材記者のオテッサ・モシュフェグによれば「彼は、そのせいで自分がよそよそしくて近寄りがたい、自己中心的な人間であるというイメージが広まらないかと恐れていました。実際は会った人を覚えていたいのに、覚えられないことを恥ずかしく思っていました」

取材記者が同情的だったのは訳がある。夫も同じ障害に苦しんでいるからだ。そのことを取材中に知ったブラッド・ピットは興味を示し、夫の連絡先を知りたがった。「誰も信じてくれないんだ。同じ病気で悩む人に会いたい」と記者の目を見ながらブラッド・ピットは訴えかけた。

こうしたやりとりを通じて、記者のオテッサ・モシュフェグはブラッド・ピットが気取って人と距離をおきたがるような人間ではないという印象を受けた。「最高に愛想が良くて魅力的な人ですが、加えて深いカリスマ性があります。本人は人々とちゃんと関わり、人生の矛盾を突き詰めて考え、相手の話を親身に聞きたいと真剣に思っているように見えます。パーティーで人を冷淡にあしらうようなタイプとは真逆の、本音で語りたい人なのです」

text: La Rédaction (madame.lefigaro.fr)

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