フローレンス・ピュー、乳首が見えるドレスへの男性のコメントに反論。

心ないコメントの嵐にさらされた26歳の女優、フローレンス・ピューは女性の体について、とやかくいうのはやめてほしいとインスタグラムに投稿した。

ローマで開催されたヴァレンティノの22-23年秋冬オートクチュールコレクションでのフローレンス・ピュー。（イタリア、2022年7月8日） photo: Getty Images

7月8日、ローマのスペイン広場でヴァレンティノの22-23年秋冬オートクチュールコレクションが行われた。女優のフローレンス・ピューはフューシャピンクのシースルードレスを着て出席。ところが、ふんわりとしたドレスごしに乳房と「小さな乳首」がバッチリ見えていたために騒動は起きた。映画『レディ・マクベス』（2016年）や『ミッドソマー』（2019年）などの演技で期待される女優は、自分が「ボディシェイミング」の対象にされ、その多くが男性だったことを7月10日、インスタグラムに投稿した。

 

 

 

 

 

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女優の怒り

フローレンス・ピューはその時のドレス姿の写真を複数枚投稿し、怒りをぶちまけた。「そりゃね、あのすごいヴァレンティノのドレスを着た時からわかっていた。きっとあれこれ言われるだろうって。ネガティブであろうとポジティブであろうと、自分たちが何をやっているかはちゃんと自覚しているよね」という文言で始まる文章は、この2022年において、いまだに「男性が女性の身体を公然と、誇らしげに、万人の前で気軽にこきおろす」点に疑問を呈した。

そして、「大勢の他人に女性が自分の体の欠点を指摘されるのは、今に始まった事ではないし、これがきっと最後でもない。心配なのはあなた方男性のなかに、下劣な人がいるってこと」と言い、自分自身は「（自分の）体が微妙であっても受け入れているし、14歳の時には嫌だと思っていた自分の「欠点」すべてに満足している」と 述べた。

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「貧乳」

批判的なコメントのなかでも多かったのが「貧乳」、「胸が平ら」、そして乳首に関するものだったそうで、「この体でずっと生きてきたわ。自分の胸の大きさは十分承知しているし、それで怯えたりしない。それよりも心配なのは、むしろ......おっぱいの何がそんなに怖いの？ 小さいこと？ 大きいこと？ 左？ 右？ 1つしかないとか、胸がないのは？ なんでそんなに怯えているのかしら」とたたみかけた。

女優は自分が「強く、パワフルで、ふくよかな」女性ばかりの家庭で育ち、体のしわも誇らしく思うよう教えられたから、こうした決めつけにはうんざりしていると述べた。「この業界で、何がセクシーで性的魅力なのかを決めつけてくる意見に、私の体を従わせることが期待されるたびに、悪態をつくのが自分の使命と心得てきた」、と語ると「大人になりなさいよ。人を敬いなさいよ。体を、全ての女性を、人間を敬いなさいよ。そうすれば人生はずっと楽になることを請け合うわ」と言い、皮肉で締めくくった。「それにしても、たかが2つのちっぽけな乳首でこの大騒ぎ......」