沖縄の美しき手仕事、首里織の織り手によるハンカチ。

Culture 2022.08.15

琉球王国時代に城下町として栄えた沖縄・首里。かつて王府の貴族、士族用の着物や帯として製作された歴史ある首里織は、現在も織り継がれている。そんな首里織の担い手である、上間ゆかり、金良勝代、新垣斉子の3人が織ったハンカチが東京の木村硝子店にて展示販売中だ。唯一無二の約100 枚の美しい布たちが老舗硝子店に広がる。

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上間ゆかり、金良勝代、新垣斉子の3人によるハンカチ100枚を展示。

首里織は、歴史ある織りものの中でも多種多彩な織りで知られている。沖縄に自生するフクギなど自然素材で糸を染め、織り機で帯や着尺に仕上げていく。その工程の緻密さと布の美しさに魅了された沖縄出身のデザイナー真喜志奈美と桶田千夏子(Luft)が、2013 年、「四角いヌヌ(沖縄方言で布)」というプロジェクトを立ち上げた。着物を着る機会が少なくなったいま、この手織りの布の美しさや心地よさを現代の暮らしに取り入れるにはどうしたらよいか、どうしたらこの文化を継承していけるのかと考え、普段は帯や着尺を織る3 人の織り手たちとハンカチの製作を始めたという。

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ハンカチ(W約45cm×H約45cm )¥12,200〜

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緻密で美しい織りに魅了される。

今回、2 年の延期を経て、念願だった東京での初の開催となる。緻密で軽やかな一枚のハンカチに込められた、歴史と伝統、手仕事の奥深さ。実際に手に取って、その美しい佇まいに魅了されたい。

『四角い布』展
日時:2022年8月11日~20日 12:00~19:00 ※会期中無休
会場:木村硝子店 / SHOP
東京都文京区湯島3-10-4
tel:03-3834-1784

text: Momoko Suzuki photos: Shoji Onum

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