30年前から準備されていた? エリザベス女王の棺の秘密。
Culture 2022.09.14
9月12日(月)から、イギリス人はエディンバラに展示されているエリザベス女王の棺に敬意を払い始めている。棺は樫の木で作られ、鉛で裏打ちされており、30年以上前から準備されたものである。
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彼女の死去のために、すべてがミリ単位で準備されてきた。エリザベス女王の死が非常に正確な手順で行われるように、BBCの記者の服装から棺桶の製作に至るまで、すべてが計画されていたのである。9月12日(月)、スコットランド人たちは、30年以上前から準備されていた女王の棺を弔うために、いち早くエディンバラを訪れた。
棺は、2021年4月に亡くなった夫のフィリップ殿下のものと同じく、イングリッシュオーク製で、鉛の内張りが施されている。1991年、(王室の公式)葬儀屋のレバートン&サンズ(Leverton and Sons)がこの棺を受領したが、いつ、誰が作ったものなのかは明かされていない。
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特別な品
葬儀ディレクターのアンドリュー・レバートン氏がタイムズ紙に語ったところによると、棺を構成する木材は「非常に入手困難」であり、非常に高価なものだという。鉛の内張りで非常に重くなっているが、埋葬せずに地下室に入れるため、気密性も高くなる。真鍮の取っ手も、王家の棺のために特別にデザインされたもので、蓋も王家の徽章を支えることができるものでなければならない。
「一日で作れるようなものではない」とディレクターは述べた。完全に密閉され、一般人は女王の顔を見ることはできず、箱は王室の標準と徽章で覆われ、閉じた状態で横たわっている。9月13日(火)、エディンバラからロンドンへ輸送され、警備員に守られてウェストミンスター宮殿に寄託される予定だ。
text: Leonie Dutrievoz & AFP agence (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi