ハリー王子夫妻、チャールズ3世とのもめごとを避け「自粛中」?
Culture 2022.10.03
チャールズ3世が即位して以来、ロサンゼルスのハリー王子夫妻がおとなしい。ニュースサイト「ページシックス」によれば、ふたりはネットフリックスで近々公開予定だったドキュメンタリーでの、英国王室に関する発言をトーンダウンさせようとしている。
ハリー王子とメーガン夫人。(ウィンザー、2022年9月10日) photography: Abaca
サセックス公爵夫妻ことメーガン夫人とハリー王子は方向修正しているのだろうか? 王室を離脱してからというもの、ふたりはさまざまな活動をしてきた。良い条件の契約もいろいろ結んだ。たとえばネットフリックス向けに自分たちの日常生活のドキュメンタリーシリーズを制作するのもそのひとつだ。ところがエリザベス女王が亡くなり、新国王チャールズ3世が誕生したいま、ハリー王子夫妻は新君主のイメージをそこないたくないと考えている節がある。
「ページシックス」によると、ふたりはネットフリックスのドキュメンタリーの内容にいくつかの変更を加えたいと言いだしているらしく、同番組が2023年まで公開されない可能性が出てきた。それはチャールズ3世とカミラ王妃、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃に関する発言を修正するためらしい。
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エリザベス女王の死去で状況が変化
このドキュメンタリーが日の目を見ることはあるのだろうか? それすら危うい。「この企画自体がつぶれる可能性があると思っている」と事情通の関係者は「ページシックス」に語った。ネットフリックスはこの企画の公式発表を実はしていない。だが11月9日にスタートする『ザ・クラウン』第5シーズンの後、12月に配信したいと考えていたらしい。しかしながら9月8日にエリザベス女王が死去し、チャールズ3世が即位したことで状況が一変、ドキュメンタリーの配信が無期限に延期される可能性が出てきた。
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金銭交渉があったのか?
一方、ハリーの回顧録はすでに来年に延期された。暴露本だからだろうか? 「むしろ予想されるのは、本の中にチャールズ、カミラ、ウィリアム、キャサリンに関する情報が一切含まれないことだ」と、ジャーナリストのマルク・ロッシュは9月22日、マダム・フィガロの取材に答えている。「ウィンザー家とハリー王子夫妻の間で何らかの話しあいがあったのかもしれない。知り合いの王室専門家たちはそう確信している。王室がふたりの沈黙を買ったのかも。ネットフリックスがふたりへの関心を示さなくなったのも理由があるのだろう」
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関係者での協議
いまのところ、バッキンガム宮殿からはなにも漏れ聞こえてこない。「関係者で協議中なのは明らかだ」とフランスの「ル・フィガロ」紙のロンドン特派員、アルノー・ド・ラ・グランジュは言う。「エリザベス女王2世の死去によってハリー王子とメーガン夫人は困った立場になった。王室を叩く雰囲気ではなく、きっと、チャールズとウィリアムに関するいくつかの部分をトーンダウンさせて事態を収集するために、時間の猶予を求めたのだろう。なんらかの交渉がおこなわれていることはほぼ確かだ。ハリーは訪英の際の自分や子どもたちの警護の交渉を再開したかもしれない」と続けた。確かにハリー王子は母国を訪れた際、費用を払うので警察の警護を受けたいと求めていた。2020年に王室を離脱したことで一家は警護が受けられなくなっている。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)