泥沼裁判を終えたアンバー・ハード、プライバシーを求めてスペインで娘とふたり暮らし。

Culture 2022.10.17

元夫ジョニー・デップとの長い法廷闘争を経て、彼女はいま、再びプライバシーを求めている。バレアレス諸島のマヨルカ島に引っ越してきたばかりだ。

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マヨルカの公園で娘のオオナー・ペイジュ・ハードとともに目撃された女優のアンバー・ハード。(スペイン、2022年10月10日)photography: Abaca

誰にも見られることがなく、誰も自分のことを知らない。昨年7月、ジョニー・デップとの訴訟が終了して以来、これがアンバー・ハードの新たなモットーになっているようだ。スペインの日刊紙エル・ムンドによると、映画『アクアマン』で知られる女優のアンバー・ハードがスペイン東部のバレアレス諸島にあるマヨルカ島で数カ月間生活しているという。彼女は、1歳になる娘のオオナー・ペイジュ・ハードとともに、トラムンタナ山脈を見渡すインフィニティ・プール付きの豪華なヴィラで暮らしている。

「インターネットで調べて彼女が誰かを知ったよ。でも、お互いに何も言わなかった。ここでは誰にも迷惑をかけないし、みんな自分の人生を生きている」と街の商店の店主はエル・ムンドに語った。また、「みんな彼女を他の人と同じように扱っている」という声も。彼女のスペイン語はメキシコ訛りだったため、見破られたようだ。

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マヨルカ島の公園で娘と遊ぶアンバー・ハード。photography: Abaca

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解放された女性のシンボル

カメラやパパラッチから離れた場所、バレアレス諸島で新生活を始めたいと考え、自らを変えたいようだ。エル・ムンド紙によると、彼女は現在、19世紀の西部開拓時代の象徴的人物、そして悲劇の運命をたどった自由な女性の象徴でもあるマーサ・ジェーン・カナリー(通称カラミティ・ジェーン)の名を名乗っている。

雑誌「ゲオ」は、次のように的確に表現している。「カラミティ・ジェーンは冒険と大自然を好んだ(...)当時の女性は家庭か売春宿で暮らすしか選択肢がなかったが、彼女は自分自身が冒険のヒロインになることを選んだ」。馬上生活をしていたカラミティ・ジェーンは、アルコール依存症で入院し、病院で亡くなった。

彼女はロマンティックな文学の登場人物となり、時代と思想に先駆けた解放された抵抗力のある女性の象徴として、偉大な戦いと正義の担い手として担ぎ出されたのである。元夫のジョニー・デップからDVを受けたと訴え、世間から非難を浴びたアンバー・ハードだが、カラミティ・ジェーンの断固とした女性らしさと勇気に救われたようだ。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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