9人の人気ヴィクシーモデルが再集結! 相変わらずのパーフェクトボディを披露。

Culture 2022.10.19

文・さかいもゆる

ヴィクシーことランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」の人気モデルたちが、米誌『More or Less』の表紙撮影で再集結。ヴィクシーモデルの中でも有名な9人が、いまも変わらない女神のようなスタイルを披露した。

カバーを飾ったのは、アレッサンドラ・アンブロジオ、キャンディス・スワンポール、ステラ・マックスウェル、サラ・サンパイオ、マーサ・ハント、エルザ・ホスク、リリー・アドリッジ、ライス・リベイロとレオミー・アンダーソンの9名

ヴィクシーは毎年11月に恒例の下着のファッションショーを開催し、8億人もの史上最多視聴率を誇るファッションイベントとして知られていたけれど、2019年から開催を中止。その背景には、元CMOが出演モデルについてプラスサイズモデルとトランスジェンダーモデルについて、差別的な発言をしてバッシングされた事件がある。美の多様性が叫ばれるいまの時代、ブロンドのバービー人形のようなスレンダーボディのステレオタイプ的な美女が出演するヴィクシーの世界観は時代遅れの産物となってしまったのだ。そんな元祖ヴィクシーモデルが集まったのは、今回の撮影が久しぶり。

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ぱっと見るとランジェリーを身につけているようにも見えるけれど、実は全員が纏っているのは、道端で拾ったペットボトルやオークションサイトe-Bayでみつけたぬいぐるみなどをリサイクルしたもの。フォトグラファーのオリバー・ハドリー・パーチが撮影し、シャルロット・コレットによりスタイリングされたこの撮影は、いままで資本主義の権化だったヴィクシーのランジェリーを着ていたヴィクシーモデルたちに環境保護を匂わせるリサイクルアイテムを着せたことで、風刺を利かせている。

『More or Less』の創立者であるジェイミー・パールマンは、この撮影はヴィクシーモデルたちのルーツを肯定するものであり、同時に地球の気温変動と消費社会についてのリアルな問題を提起したものだとコメント。「いま、ファッション界で最も破壊的なのはユーモアです。ただ、ファッションはときに少しシリアスになりすぎることがあり、エコは重いテーマで人々を怖がらせてしまうため、人々がよりエコに向かうことを躊躇させてしまっているのです」。そこでパールマンは、人々にもっとサスティナブルについて興味を持ってもらうためにヴィクシーモデルを起用したと語っている。

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ヴィクシーは去年、従来の専属モデル、「ヴィクシーエンジェル」制度を廃止。代わりに「VS Collective」という、さまざまなジェンダーや職業のインフルエンサーを起用した広告塔メンバーを発表している。

しかし側から見ていると、話題作りのために美しい女性の下着姿を利用している時点でこのカバー写真もヴィクシー同様、女性の身体を商品化して消費しているようにも感じてしまうのは、穿った見方だろうか。

text: Moyuru Sakai

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