バレンシアガ、カニエ・ウェストとの関係を解消。

最近、数々の問題行動を起こしているアメリカ人ラッパー、カニエ・ウェストとの関係を解消することをバレンシアガが発表した。

バレンシアガ2023年春夏コレクションのオープニングを飾ったカニエ・ウェスト。(パリ、2023年10月2日) photography: Imaxtree

バレンシアガとカニエ・ウェスト（現在の本名：イェ）は手を切った。今年の初め、パリのメゾンと45歳のラッパーは、ギャップ（GAP）向けのカプセルコレクションを発表して話題を呼んだ。10月2日、パリのファッションウィークで開催されたバレンシアガ2023年春夏コレクションのオープニングにカニエ・ウェストが登場した。それから数週間後の今日、同ブランドは両者のコラボレーションが終了したことを発表した。バレンシアガの親会社であるケリンググループの業績発表会の席上で、同ブランドの広報担当者はWWD誌に両者の関係解消を認めた。「バレンシアガはもはやアーティストと関係もないし、いかなるプロジェクトも両者の間に存在しない」ときっぱり。ここに至るまでにカニエ・ウェストの一連の発言が相次いで物議をかもし、各方面から非難を浴びたことは確かだ。

 

 

 

 

 

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逸脱行動

ここ数週間、カニエ・ウェストは数々の問題行動で世間を騒がせてきた。自分のブランドイージー（YEEZY）シーズン9のファッションショーでアメリカの極右主義者のスローガン「White Lives Matter」が書かれたTシャツを登場させたこと、ファッションエディターのガブリエラ・カレファ＝ジョンソンを公然とののしったこと、元妻キム・カーダシアンの家族、さらにはベルナール・アルノーやギャップ（GAP）を非難したこと......その都度マスコミの格好のネタとなり、同時にヴォーグ誌、モデルのジジ・ハディッド、そしてヴルシャ・シャーマらファッションジャーナリストに至るまで、多くの業界人の怒りを買ってきた。

加えて反ユダヤ的なツイート（現在は削除済み）が原因で、SNSからも締めだされた。アディダスはイェとのパートナーシップを（解消することを含めて）再検討すると発表している。バレンシアガも、堪忍袋の尾が切れたのだろう。