ドラマ「ザ・クラウン」、パリでダイアナ妃の最期の場面を撮影中。
Culture 2022.10.31
ネットフリックスの制作チームが火曜日の夜、パリのアルマ橋下のトンネルで撮影しているところを目撃された。ここはダイアナ妃が1997年に亡くなった交通事故現場だ。もっともネットフリックスでは事故の瞬間が画面に登場することはないと言っている。
Instagram@tmz_tv
間違いなく、「ザ・クラウン」で最も議論を呼ぶシーンになるだろう。ネットフリックスでのシーズン5配信開始を2週間後に控えた現在、シーズン6の撮影が行われている。ダイアナ妃がパリで悲劇的な死を遂げるまでの撮影が開始されたようで、ウェブサイト「TMZ」は撮影風景をキャッチした動画を載せた。
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事故の瞬間は出てこない
火曜日の夜、制作チームがパリ16区にあるアルマ橋近くのトンネルで撮影しているところが映っている。ここは1997年にダイアナ妃とボーイフレンドのドディ・アルファイド、ドライバーのアンリ・ポールが、追いかけてきたパパラッチを振り切ろうとして亡くなった事故現場だ。ダイアナ妃のボディガード、トレバー・リース・ジョーンズだけが生き残った。
動画では、ダイアナ妃役のエリザベス・デビッキとドディ・アルファイド役のハリド・アブダラを乗せたメルセデス・ベンツが、バイクの大群に囲まれて走っているのが見える。どうやら実際に通ったルートをたどり、事故が起きたアルマ橋のトンネルに至るようだ。
ネットフリックスは以前、シーズン6で交通事故の瞬間が再現されることはないと明言している。「ニューヨーク・デイリー・ニュース」の取材に対し、事故の前後のシーンを描く予定だとネットフリックス側は語った。「まずレースとなる。車が深夜にリッツホテルを出発し、パパラッチが猛追する。あとは事故後、フランスの英国大使と外務省が協議を始めて法的な手続きが開始する」
シーズン5と6は、1990年代のイギリスにおいて王室の正当性が問われた10年を描いている。ダイアナ妃とチャールズ皇太子はメディア合戦を繰り広げ、王室制度はきしみはじめた。プリンセス・オブ・ウェールズの死がこの最終シーズンの中心テーマになるかはまだわからない。「ザ・クラウン」シーズン5は、11月9日よりネットフリックスで配信される予定だ。
text: Louis Delafon (madame.lefigaro.fr)