脅迫を受けているオランダのアマリア王女、厳重警備の中で公務に。
Culture 2022.11.07
11月4日、アムステルダムで開催中の展覧会にオランダ国王一家が来場した。アマリア王女にとっては、10月上旬に警察の厳重な警備下に置かれて以来、初めての公の場だ。
オランダのアマリア王女、母マクシマ王妃、妹のアリアーネ王女とアレクシア王女。(アムステルダム、2022年11月4日)photography: Abaca
未来のオランダ女王、18歳のアマリア王女は誘拐や暗殺の脅迫を受けて数週間前から警察の厳重な警備を受けている。11月4日、両親のウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃、妹のアレクシア王女(17歳)やアリアーネ王女(15歳)とともに久しぶりに公の場に姿を現した。
---fadeinpager---
オランダ国王一家はアムステルダム新教会で開催中の『ユリアナの世紀』展へ来場した。現国王の祖母で、1948年から1980年までオランダの君主だったユリアナ女王がテーマの展覧会だ。ウィレム=アレキサンダー国王は王妃や王女たちと写真撮影に応じた。
マクシマ王妃は、オスカー・デ・ラ・レンタのエレガントな花柄コートを肩から羽織り、ワインカラーのプリーツレザースカートを下からのぞかせている。アマリア王女は深緑のパンツスーツにクリーム色のパンプス。妹たちはもう少しカジュアルなブレザーとフレアパンツ、レザーブーツ姿だった。
---fadeinpager---
オランダのマフィアに狙われる
王位継承者である長女アマリア王女が大学に入学して数週間経った10月13日、ウィレム=アレクサンダー国王とマクシマ王妃は、娘が暗殺や誘拐の脅迫を受けており、厳重な警備下に置かれたことを発表した。オランダのモロッコ系麻薬マフィアが関与しているとみられている。ベルギーのヴァンサン・ヴァン・クイッケンボルネ法務大臣も最近、同マフィアに脅迫された。
アマリア王女はアムステルダム市内で他の学生と共同生活を送る予定だったが現在、ハーグの王宮に戻っている。マクシマ王妃によれば、政治、心理、法律、経済(PPLE)を学びはじめた王女の生活が、脅迫で「大きな影響」を受けているそうだ。「娘は家にいます。つまり、アムステルダムで暮らしていないし、外出もできないのです」という王妃の訴えは、著名人もボディガードなしに外出するのが当たり前のオランダで大きな注目を浴びた。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)