ハリー王子、11月11日に真珠湾をサプライズ訪問。
Culture 2022.11.17
第一次世界大戦終結記念日の11月11日、イギリス王室はロンドンで戦没者を追悼する「リメンブランス・デー」の記念式典に登場した。一方、サセックス公爵ことハリー王子は、ハワイで記念日を祝った。
ウェストミンスター寺院でのエリザベス女王の葬儀に参列するハリー王子。(ロンドン、2022年9月19日) photography: Abaca
11月11日、第一次世界大戦で戦った兵士たちへ敬意を表する日にイギリスのハリー王子が単身赴いたのは、第二次世界大戦を象徴する場所、すなわち太平洋に浮かぶハワイだった。王子はパールハーバーのUSSアリゾナ記念館を訪れた。一方ロンドンでは、チャールズ3世が初めて国王として出席する「リメンブランス・デー」の戦没者追悼行事が行われた。行事にハリー王子の妻、メーガン夫人やふたりの子ども、リリベットとアーチーの姿はなかった。
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軍人の勲章
チャールズ3世の次男で英国王子継承権第5位の王子は、エレガントな紺のスーツにネクタイという格好で、伝統的なリメンブランス・デーのシンボル、ポピーのピンバッチを上着につけていた。英国陸軍に10年間所属していた間に勲章を3つもらっているが、この日はつけていなかった。
ハリー王子は専門家に案内されて記念館を見てまわり、見学客の何人かと言葉を交わした。そのうちのひとり、23歳の男性は「(ハリー王子は)とても丁重で礼儀正しく、感じよかった」と「ピープル」誌に語っている。
アーチウェル財団のメッセージ
並行してメーガン夫人(41歳)とハリー王子(38歳)は、運営するアーチウェル財団のウェブサイトに自分達が写るモノクロの記念写真を掲載し、次のメッセージを寄せた。「今日は、米国では退役軍人の日、英国では戦没者追悼の日です。世界中の軍隊の人々に敬意を表します。勇敢な男女である彼らは家族とともに多大な犠牲を払い、義務を果たし、奉仕しているのです」
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インビクタスゲームの創設
昨年の記念日のハリー王子夫妻は、前日にニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館で行われたガラパーティーに出席したのち、ニュージャージー州の海軍基地をサプライズ訪問した。その際、ハリー王子は軍での体験をスピーチし、「多大な奉仕をしてくれた人々のレガシーを称えるため」に2014年にインビクタス・ゲームを創設したと話していた。11月11日はハリー王子にとって思い入れの深い日であり、その思いは語っても語りつくせないようだ。
text: Annabelle de Cazanove (madame.lefigaro.fr)