復帰はありえない? 『パイレーツ・オブ・カリビアン』次回作のキャストにジョニー・デップの噂が浮上。
Culture 2022.11.28
複数の情報筋によると、アメリカ人俳優ジョニー・デップが『パイレーツ・オブ・カリビアン』の次回作でジャック・スパロウ役に復帰する可能性について葛藤しているという。
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5部作の『パイレーツ・オブ・カリビアン』(2003年〜)で15年間、象徴的な海賊の船長を演じたジョニー・デップが復帰すると言われている。
11月23日、ある関係者がタブロイド紙『ザ・サン』に、進行予定表にジョニー・デップの名前があったことを明らかにした。同紙によると、ジョニー・デップは、2月上旬にイギリス国内で撮影を行う予定であるという。「このプロジェクトはまだ初期段階であり、監督もまだついていない」と関係者は述べる一方、この作品はすでに『A Day At The Sea』とタイトルがつけられている。
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女性のパイレーツ?
しかし、他の情報筋はこの情報を『デイリー・メール』に否定している。2018年、脚本家のスチュアート・ビーティーは、チームに「新しいエネルギー」をもたらしたいと考えており、この第6弾ではジョニー・デップを呼び戻すことはないだろうと主張していた。その際、女性の主人公を登場させるという案があり、マーゴット・ロビーの名前が挙がっていた。一方、ジョニー・デップのファンは、別のジャック・スパロウを想像することができず、87万人以上の署名を集めた嘆願書を立ち上げた。
しかし、オーストラリアの女優が女性パイレーツを演じることはなさそうだ。「構想はありましたし、何年間か前のことですが、しばらくの間、女性がもっと活躍するクールなストーリーを練っていました。でも実現はすることはなさそうだわ」と、彼女は今月号の雑誌「ヴァニティ・フェア」のコラムでディズニースタジオについて述べている。
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3億ドルの契約?
ファンの陳情は、ほかの要因も合わせて効果があったのだろうか? この夏、昨年春に元妻アンバー・ハードとの訴訟で勝訴した俳優に対し、ディズニーが3億ドル(約430億円)の契約を持ちかけたと噂された。しかし、ジョニー・デップは、プロデューサーに拒否されたことをまだ引きずっていると伝えられている。ジョニー・デップは法廷審問がきっかけで(ディズニーから)事実上解雇されて以来、二度とディズニーと仕事をしたくないと語っている。
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監督を務める
さらに、61歳のアメリカ人俳優ジョニー・デップには、他のプロジェクトも控えていると言われている。マイウェンの次回作『ジャンヌ・デュ・バリー』の撮影の最中、1997年、映画『ブレイブ』で監督経験を持つジョニー・デップが、25年後に再び監督を務めることが、8月15日付の週刊誌「ハリウッド・リポーター」によって明らかになった。ジョニー・デップは、イタリアの画家アメデオ・モディリアーニの伝記ドラマを監督する予定で、2023年春に撮影予定と報じられている。
ディズニー映画での変身ぶり、ルイ15世役での映画復帰、長編映画の監督プロジェクト、リアーナの「サヴェージ×フェンティ」ファッションショーへの突然の出演など、カメレオン俳優として知られるジョニー・デップがあらゆる方面で活躍することは確かである。そして、彼は妥協を知らない。
text: Annabelle de Cazanove (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi