チャールズ3世、国王として初のクリスマスカードに見えた"自意識"とは。
Culture 2022.12.14
12月8日にNetflixで配信開始された「ハリー&メーガン」のドキュメンタリーをめぐる騒動のかたわらで、チャールズ3世とカミラ王妃は即位後初のクリスマスカードを公開した。
We’re pleased to share this year’s Christmas Card from The King and The Queen Consort.
— The Royal Family (@RoyalFamily) December 11, 2022
@samhussein, taken at the Braemar Games in September 2022. pic.twitter.com/Dzpqf62TWf
Twitter@RoyalFamily
クリスマスはもうすぐ。ロンドンには雪が降り、そろそろグリーティングカードを書かなきゃという気分になる。チャールズ3世もそんな気分だったのか、12月11日に即位後初となる公式クリスマスカードを公表した。王室の公式アカウントからSNSに投稿されたもので、王室フォトグラファーのひとり、サミール・フセインの写真が使われている。「どうか素敵なクリスマス、楽しい新年をお過ごしください」とメッセージはいたってシンプルだ。
この写真が撮られたのは、エリザベス女王が亡くなる5日前の9月3日のことで、新国王とカミラ王妃がハイランド地方でのイベントに出かけた折のものだ。王妃はにこやかに夫をじっと見つめている。横を向いた74歳の君主はベージュのツイードジャケットに赤、緑、ベージュのストライプネクタイを着用している。クリスマスらしい色合いの写真だ。
いずれにせよ、エリザベス女王のクリスマスカードとは趣がだいぶ変わった。女王はクリスマスカードの写真に家族写真、子どもや孫との写真を好んだ。夫のフィリップ王配とふたりの場合は、ふたりの視線が同じ方向を向いているか、女王がフィリップ王配をみつめている写真を選ぶようにしていた。チャールズ3世は逆に、妻が自分をみつめている写真を選んでいる。ここにキング・チャールズ在り......
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女王の生前に撮影された写真
9月3日に撮られた今回の写真は、当時まだ皇太子だったチャールズがロイヤルファミリーを代表してスコットランドを訪れ、ブレマーのハイランドゲームズに臨席した際のものだ。健康状態が悪化していたエリザベス女王は、数キロメートル離れたバルモラル城に滞在していた。
ブレマーで1832年から開催されているこの競技会はスコットランドに古くから伝わる種目で選手たちが競う。丸太棒投げ、男子10kgのハンマー投げ、12kgの石投げ、砲丸投げ、綱引き......。なお、伝統的にキルト着用がルールだ。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)