髙橋大雅が集めたヴィンテージコレクションを、京都で公開。

京都のHOSOO GALLERYにて、近年、ファッションの分野で多方面から注目を集めている髙橋大雅が蒐集した1990年代初頭の服飾資料のコレクションを公開する展覧会『Texture from Textile Vol. 2  時間の衣 ー髙橋大雅ヴィンテージ・コレクション』を開催中。

本シリーズ『Texture from Textile』は「織物から建築へ」をテーマとし、織物（テクスチャー）に端を発した、工芸、アート、デザイン、建築にまつわる思想の変遷を20世紀初頭に立ち返り研究活動を展開するリサーチプロジェクト。Vol. 1「コンストラクションの系譜」では、インテリアを含めた豊かなテクスチャーが人々の生活をコンストラクト（建設）するという発想のもと、織物の観点から建築史を再考するプロジェクトとして公開した。Vol. 2となる今回は、髙橋が10代の頃から集めてきた主に1900年代のヴィンテージコレクションを通じ、同時代の服飾に焦点を当てる。

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髙橋は10代の頃から主に1900年代の服飾資料の蒐集を行い、現在はその数約2000点。リバースエンジニアリングの観点から、当時の布地や縫製の技術を研究してきた。当時の生地を研究することで、日本の伝統技術や天然素材など、現代の日本ならではの製法で再現し、ヴィンテージの衣服同様、100年後に残るような服づくりを目指し、探求を行なっている。本展は髙橋の服飾資料を展示することで、新進気鋭のデザイナーの思考を辿るとともに、Vol. 1と同様、20世紀に起きた装飾をめぐる美意識の変革について、衣服の視点から改めて焦点を当てる試みとなる。