「私の最愛の母へ」チャールズ3世、初のクリスマススピーチでエリザベス女王に捧げた賛辞。

Culture 2022.12.27

12月25日(日)に行われた初のクリスマススピーチで、国王は亡き母エリザベス女王に賛辞を贈った。

 

ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂から初のクリスマススピーチを行った国王チャールズ3世。(イギリス、2022年12月25日)

 

9月8日にスコットランドで死去したエリザベス女王は英国人に向けてクリスマススピーチを70年間行ってきた。女王の後を継いだ息子のチャールズ3世は、新国王としてクリスマススピーチをするという難題を背負った。ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で行われたスピーチで母親へ感動的な賛辞を贈った。

「ウィンザー城のこの美しいセント・ジョージ礼拝堂に、私の愛する母、故女王が愛するとともに眠る場所に、私はとても近いところに立っています」と厳かに語り、その後、継承以来支えてくれた方々への感謝の言葉を述べた。「多くの皆様が私と妻に送ってくださった深い感動を呼ぶ手紙やカード、メッセージを忘れません。私たち家族全員に示してくださった愛と思いやりには、いくら感謝してもしきれません」と続けた。

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ブレグジットと新型コロナウィルス

善良な君主として、チャールズ3世は困難な状況にある近隣諸国に対して次のような言葉も残した。「世界中の紛争や飢餓、自然災害に直面している人々や日々の生活に困窮している人々にとって大きな不安と苦難を抱えたこの時代、(そういった人々を支援するために活動している)素晴らしい人々に敬意を表します」。

新型コロナウィルスによる健康危機、ブレグジット、そして直近ではリズ・トラス首相の辞任と、ここ数年英国を襲った出来事を考えると、多くの英国人が待ち望んでいたスピーチであった。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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