水瓶座の空模様-石井ゆかりの星占い「2023年の年報」

Culture 2022.12.31

2023年 水瓶座の空模様

221231_year_11.jpg

水瓶座の2023年は「北風と太陽」のお話の後半のようです。
どちらがうまく旅人の外套を脱がせられるか、北風と太陽が勝負をしたのです。
まず北風が、旅人に強く吹き付けて、冷たい風の力で旅人の外套を吹き飛ばそうとしました。
すると旅人はぐっと外套をかき寄せて、飛ばされないようにしっかり摑み、歩を緩めずに旅を続けました。
次に、太陽が旅人を燦々と照らしました。
すると旅人は暑さを感じ、汗をかきながら、たちまち外套を脱ぎました。
2020年頃から、貴方に強く吹き付けていた北風が、2023年に止みます。
かわりに熱い太陽光が貴方を照らし、温めてくれるのです。

これまで貴方の心には、何か冷たいものがずっと、居座っていたのではないでしょうか。
警戒心、恐怖心、孤独感、無力感、虚無感。
悲観主義や過剰な完璧主義、自己否定等々、心の中に一切の光が射し込まず、自分が毎日なぜこんな苦労をしているのかわからないまま、それでもとにかく、少しずつでも進むことをやめなかった貴方がいるだろうと思うのです。
そんな孤独な前進が、2023年前半に終わりを告げます。
その代わりに貴方を包み込むのは、誰かの愛情や、家族の優しさや、居場所のあたたかさや、内なる熱い情熱などです。

この「あたたかいもの」たちは、多分、タナボタのように落ちてくる幸運ではないと思います。
これらの熱、あたたかさは、2022年8月以降の貴方の奮闘から生まれてきたものなのです。
というのも、2022年8月末から2023年3月、貴方は勇気を振り絞って、徒手空拳で火を熾そうとするように、自ら何か素敵なことを追い求め、道を切りひらいているはずなのです。
一般に、人に話しかけたり、自分を表現したり、何か新しいことを始めてそれを人と共有しようとしたりすることは、とても勇気が要ります。
愛を探したり、愛のアプローチをしたりするのも、勇気の要ることです。
それは、何もないところに火を熾すのと同じことです。
石をぶつけたり、木の枝をこすり合わせたり、何かしら力や衝撃を加え、摩擦を起こさなければ、炎は生じません。
人の心を開いたり、心と心の結びつきを作ったり、自分の衝動を相手にも共有してもらったりすることは、力をかけ、衝撃を加え、摩擦を起こし、自分自身が傷つくリスクを負って行動し続けないと、実現しないのです。

2020年から吹き付けてきた「北風」はもしかすると、貴方のそうした「勇気」を鍛え上げてくれたのかもしれません。
自らの力によって、貴方は今、世界と貴方の間に、暖かな火を熾しつつあります。
その火は2023年の貴方の世界全体を温め、さらに貴方の周りの人たちをも温め始めます。
2023年半ば以降、貴方が作る「居場所」の真ん中の暖炉にも、その火が入ります。

---fadeinpager---

[時期について]

2023年はキラキラの雰囲気で始まります。愛と情熱にあふれる、活き活きとした楽しい時間です。もとい、年明けは星座を問わず多少スローペースで、ささやかな行き違いや混乱はあるかもしれませんが、そうした混乱は1月半ばで収束します。水瓶座の人々は特に、懐かしい人々に再会したり、懐かしい場所を再訪したりと、過去に遡るような体験ができそうです。

1月末から2月は経済的にうれしいことが多いでしょう。臨時収入があったり、素敵なものが手に入ったりする時です。ここで心から「欲しい」と思ったもの、「自分にはこれが必要だ」と思えたものが、この先2、3年の展開の「原点」となるかもしれません。この先困ったり迷ったりした時、この2月に見つけたものに「戻ってくる」ようなことができるかもしれません。

3月は星座を問わず、大きめの転機が巡ってくるタイミングです。特に水瓶座の人々にとっては、2020年頃からの重荷から解放される、重圧から抜け出せる節目となっています。孤独感が和らぐ人、緊張感やプレッシャーが消えていくのを感じる人もいるでしょう。
さらに、ここからじんわりと「野心」「情熱」に火がつきます。ここで点火された熱い思いは、2043年頃まで燃え続け、貴方をまるで新しい場所に連れて行ってくれるでしょう。

3月から6月上旬は、「生活改善」の時間となっています。ライフスタイルが変わり、生活習慣が変わり、心身のコンディションも大きく変わるでしょう。また、日々の役割分担や任務の内容、負荷などを変えることができる時でもあります。特に日々、無理を重ねがちな人は、ここで真に自分に合った働き方や暮らし方を検討し、実現できそうです。

5月、木星が貴方の「居場所、家、家族、ルーツ」などを象徴する場所に入ります。ここから2024年5月にかけて、「居場所を作る」作業に取り組むことになるでしょう。新たな家族を得たり、引っ越したり、生活環境を刷新したりと、「いつもの風景」が大きく変わりそうです。

5月末から10月頭は、人間関係がおおいに盛り上がる時間です。公私ともに素敵な出会いがありそうですし、すでにある人間関係には愛があふれ、とても楽しく過ごせるでしょう。好きな人に会えますし、パートナーシップにも愛が満ちます。恋愛にはもちろん、とても強い追い風が吹くでしょう。

7月中旬から11月頭は、経済活動を見直す時期となっています。特に、経済的な役割分担を再構築できる時と言えます。身近な人間関係の中での「お金の巡り」を整理して、今の状況にフィットする形に最適化できるでしょう。

8月末から12月頭にかけては、遠出の機会が増えるでしょう。特に8月末から10月前半は遠征や出張、留学など、何か熱い使命を抱いての旅の気配が強まります。勉強や研究、発信活動などもこの時期、おおいに活性化します。最近知的活動に行き詰まりを感じている人は、この時期その原因を究明し、ボトルネックを解消できるかもしれません。

10月半ばから11月は、非常に忙しい時期となっています。仕事や対外的な活動の場で、ガンガン「勝負」できる時です。特にここでは、身近な人や家族の応援を得て、思い切ったチャレンジができるでしょう。あるいは「家族のために」という思いが、外に出て勝負する最大のモチベーションとなるのかもしれません。

11月半ばから年明けは、仲間や友だちとの関係が活性化します。熱い人間関係に揉まれながら、未来への夢にも「火が入る」ようです。情熱的な仲間から刺激を受けて、夢を追いかける情熱が蘇る、という人もいるかもしれません。また、かつてのチームを「再結成」するような動きも出てきそうです。懐かしい仲間の輪が復活するかもしれません。

---fadeinpager---

[愛について]

水瓶座の2023年は、春の花がどんどんほころぶような「愛の時間」です。
もとい、少々フライングですが、2024年半ばから2025年にかけて、非常にスケールの大きい「愛の年」が巡ってきます。その時間帯を「満開」とするなら、その手前にある2023年は、枯れ木と見えた冬の枝にどんどん緑が芽吹き、花の蕾が顔を見せ、その色がぐっと濃くなっていくような、そんな時間帯と言えそうです。

2020年頃から孤独を感じたり、自信のなさや自己否定、自己防御の気持ちから、愛に背を向けてきたりした人も少なくないはずです。それでも2022年8月下旬以降、「愛を探しに出かけよう!」という勇気が湧いてきて、自ら果敢に行動を起こし、そろそろ愛のドラマが本格的な軌道に乗り出した、という人もいるだろうと思います。この熱い、能動的な愛のストーリーは、3月頃まで続いていきます。この時期に貴方が自らつかみ取った愛の種は、貴方の中に燃え始めている情熱の炎でしっかり温められ、守られて、6月から10月末に勢いよく芽を出して、ぐんぐん伸び始めます。

愛を探している人は、年内に愛を見つけられる可能性が非常に高くなっています。特に3月までは、自分から行動を起こせば、きっと願いが叶います。さらに6月から10月上旬は、人からの紹介やマッチングサービスなど、真正面から向き合うような出会いが期待できます。自己否定的な殻を脱ぎ捨てて、オープンマインドで愛に向かっていけるでしょう。

カップルは、愛と情熱を与え合える、素晴らしい1年となるはずです。ストレートな愛情表現ができますし、相手からの愛を受け取ることも、時間を追うほどにどんどん上手になっていくでしょう。愛を伝えられても、照れて流してしまったり、「お世辞だ」などとはねのけたりしてしまう癖のある人も、2023年はそうした悪癖を手放せそうです。愛を伝えてくれる相手の気持ちをまず、大事にした上で、自分自身の気持ちも大事にできるようになります。

愛の悩みを抱えている人は、3月までにガッチリ問題に向き合って、正面突破できるでしょう。その結果、6月以降に素晴らしい縁を掴めそうです。

---fadeinpager---

[おわりに]

2023年は賑やかなコミュニケーションに包まれて幕を開けます。いろいろな人とメッセージのやり取りをし、時には訪ねていって、交流を広げられるでしょう。年の前半を通して、
「身近な人」の人数が一気に増えます。フットワークよく動き回り、点と点を線で結んで、広やかな「場」を生み出すことができそうです。
勉強にも勢いが出る時期ですし、旅にも出たくなるでしょう。知的好奇心に火がついて、貪欲に知識や情報を吸収できます。ビジネスに携わっている人は「良い取引」ができる時です。いい話があり、その話が広がって、ビジネス環境そのものの風通しをよくできそうです。ビジネスのスケールが一気に拡大するかもしれません。

2023年前半は「移動」の時間でもあります。この時期に新しい場所を探して移動し、5月以降、その場所に根を下ろして新たな「住処」とする、といった展開もありそうです。あるいは、年の前半までに出会った人と、年の半ば以降にともに暮らし始める、といった流れも考えられます。5月から2024年5月までの1年は、水瓶座の人々にとって「居場所・家・身内」に力を注ぐ時間となっているのです。
2018年頃から「自分が住むべき場所はどこか、暮らすべき世界はどこなのか」という思いで、さまよい続けて来た人もいるでしょう。どこにも根を下ろすことができないままに、次々と居場所を変えてきた人もいるかもしれません。そんな、住処を探すロングジャーニーも、そろそろ出口が見えてきます。おそらくこの2023年後半から出来上がる「居場所」は、多少の紆余曲折があっても2024年半ば頃にはきちんと「根付く」はずです。
自由を愛し、旅を愛する水瓶座の人々は、「居場所を作る」ことをそれほど重視しない傾向もあるようです。でも、実際には水瓶座の人々ほど、温かく安定的な「帰るべき場所」を求める人々もないのかもしれません。根を下ろせる大地があるからこそ、どこまでも遠くに行けるのです。水瓶座の人の「自由」は、帰るべき場所を必要としているのだと思います。2023年の貴方は、そんな場所を見つけるでしょう。その場所が本当に「帰るべき場所」として完成するには、少し時間がかかるかもしれませんが、とにかく着手はできるのです。

「愛について」の項にも書きましたが、2020年頃から水瓶座の人々は、「ひとりでコツコツ頑張る」「大きなものを背負って、少しずつ進み続ける」プロセスの中にありました。苦労して、がんばって、一歩一歩進んできた結果、今素晴らしい場所に立てているのではないでしょうか。遅くとも2023年3月以降、プレッシャーもストレスも、緊張も、重荷も、すべて過去のものとできるでしょう。乗り越えるべき山を越えて、明るくあたたかく、新しいフィールドに立てるのが、水瓶座の2023年です。

「2023年の年報」TOPに戻る

illustration: Tomoko. B. Iwawaki

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories