ハリーの回顧録の影響? ウィリアム皇太子夫妻の好感度がダウン。
Culture 2023.01.24
イギリスではハリー王子の回顧録『Spare』の発売後、皇太子夫妻の人気が急落した。
リバプールの病院を訪問するウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃。(2023年1月13日) photography: Getty Images
ハリー王子の回顧録はイギリス王室を揺さぶり、その影響はすでに出ているようだ。イギリスの市場調査会社イプソスによる最新調査結果によると、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の好感度は2011年以来最低となった。もっとも低下したとは言え、皇太子の好感度は8ポイント落ちてもまだ61%と高率ではある。本の影響は誰も免れないようで、キャサリン皇太子妃の好感度も67%から60%に下がった。
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保守系新聞の「テレグラフ」紙はハリー王子の本『Spare』が本人よりウィリアム皇太子の人気に悪影響を与えたことを指摘した。この本が英国王室内での争いやチャールズ3世の息子ふたりの仲の悪さを明らかにしているからだ。ハリー王子は回顧録とNetflixドキュメンタリーの両方で兄を告発し、兄が周囲の助けを借りてハリー王子やその妻のメーガン夫人に関するネガティブな話をためらいなくリークしたと非難した。
それでもウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は依然として王室の人気メンバーで、特に50代以上から支持されている。好感度の低下はウィンザー家のどのメンバーにも起きており、特にアン王女、チャールズ3世、エドワード王子が顕著だ。ただ意外なことにカミラ王妃の好感度は不動の38%を保っている。
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当然のことながらイギリス国民はハリー王子とメーガン夫人に厳しい目を向けている。小児性愛事件に関与し、性的暴行で告白されたアンドルー王子よりも嫌いと回答する人も多かった。世論調査に回答した人の半数はカリフォルニアに移住したサセックス公爵夫妻に「好ましくない」意見を持っていた。あの衝撃的な王室離脱以前は70%近くが支持していたというのに。
今のところ、バッキンガム宮殿はこの調査結果にコメントしていない。ロイヤルファミリーは黙して嵐が過ぎ去るのを待つだろうと噂されている。
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)