ハリー王子夫妻は招待される? チャールズ3世の戴冠式、スケジュールが発表。

Culture 2023.01.27

戴冠式は5月6日にウェストミンスター寺院でおこなわれ、盛大なコンサートも開催される。全国で近隣住民の親交を深める「ビッグランチ」やボランティア活動の促進も企画されている。

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ボルトンを訪問したチャールズ3世(2023年1月20日)photography: Reuters/aflo

イギリスチャールズ3世の戴冠式と3日間にわたる関連行事の概要を1月21日、バッキンガム宮殿が発表した。宗教儀式である戴冠式はエリザベス女王の葬儀同様、水も漏らさぬほど綿密なプランに従っておこなわれなくてはならない。“ゴールデンオーブ”作戦の名のもとに、今後細部まで詰められることになる。

エリザベス女王が96歳で亡くなったのは2022年9月8日のこと。8カ月経った2023年5月6日の午前中にチャールズ3世の戴冠式が開催される。場所は過去900年にわたり、歴代イギリス君主の戴冠式がおこなわれてきたロンドンのウェストミンスター寺院だ。

伝統にのっとり、イギリス国教会の最上席聖職者であるカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーが式を執りおこなう。バッキンガム宮殿は、「戴冠式は厳粛な宗教行事であると同時に、華やかな祝祭の機会でもある」と述べ、式典が「未来を志向すると同時に、長い伝統に根ざした華やかさも備えることになる」と発表した。

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1日目:戴冠式と「王の行列」

チャールズ3世とカミラ王妃は「王の行列」と呼ばれる行進でバッキンガム宮殿を出発、ウェストミンスター寺院に到着する。式典の後は「戴冠の行列」と呼ばれる行進で他のロイヤルファミリーのメンバーも加わり、バッキンガム宮殿に戻る。初日の最後には、国王夫妻がロイヤルファミリーと共にバッキンガム宮殿のバルコニーに登場し、国民に挨拶する。

2日目:ウィンザー城でのコンサート

翌日にはロンドン西部のウィンザー城で、「音楽界の世界的アイコンや今日のスターら」によるコンサートが開催される。BBCが中継放送する予定だ。具体的な出演アーティストの名前はまだ発表されていない。コンサートには国王夫妻が支援するチャリティ団体でボランティアをしている人々も招かれる予定だ。「戴冠の合唱」コンサートもおこなわれ、難民、公衆衛生サービス従事者、LGBTQ+、聴覚障害者などさまざまな合唱グループが登場する。夜には、イギリス各地の象徴的な場所がライトアップされる。

この5月7日には「戴冠のビッグランチ」、すなわち近隣同士の「友好を深める」ためのストリートランチパーティーを開催するよう国民に呼びかける。他にも多くのイベントが各地のストリートや庭園、公園で催されることになるとバッキンガム宮殿は発表した。

3日目:祝日

5月8日は祝日となり、国民のボランティア活動が推奨される。これは「人々の絆を深め、戴冠式が終わってもボランティア活動を続ける機運を作るため」とバッキンガム宮殿は説明した。

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1953年以来の戴冠式

こうした内容は、2022年6月、エリザベス女王在位70年を祝うプラチナジュビリーで実施されたプログラムに似ている。当時もイギリス全土で近隣住民が集まってランチやピクニックが多数行われ、敬愛する君主を全国民が祝った。

戴冠式は伝統的に即位後数カ月経ってからおこなわれる。ある程度期間を空けることで国と王室が喪に服することができ、式典の準備もできるからだ。エリザベス女王の戴冠式は1953年6月2日におこなわれた。初のテレビ中継もおこなわれ、当時のイギリス国民3600万人の2700万人が視聴した。この時の式典は3時間以上続き、招待客も8,251人に上った。129の国や地域が公式に参加した。

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メーガン夫人とハリー王子はどうなる?

バッキンガム宮殿は今回の「歴史的なイベント」を祝いながら「人々が集う機会」を設けたいと考えている。しかし、ロイヤルファミリーは全員集うのだろうか? カリフォルニアに移住したハリー王子が妻のメーガン夫人と式典に出席するかどうか、バッキンガム宮殿は明言していない。1月10日に出版されたハリー王子の本『Spare』で王子は王室メンバー批判をおこない、特に兄ウィリアム皇太子とカミラ王妃を厳しく非難したが、いまのところバッキンガム宮殿からの公式な反論はない。いったいどうなるか、いまのところは謎のままだ。

text: Ségolène Forgar avec AFP (madame.lefigaro.fr)

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