「勇敢で大胆で新しい」ハリー王子の回顧録をカーラ・ブルーニが絶賛。
Culture 2023.01.31
ハリー王子の回顧録はイギリスで波紋を広げている。一方、サルコジ元フランス大統領夫人のカーラ・ブルーニはこの本を高く評価した。
クリスチャン・ディオールのオートクチュールコレクション会場でのカーラ・ブルーニ。(パリ、2023年1月23日) photography: Getty Images
カーラ・ブルーニは1月28日、インスタグラムに長文を投稿した。それはハリー王子が王室と決着をつけるために書いた回顧録『Spare』についての書評だ。イギリス国民には不評の作品を、元フランス大統領ニコラ・サルコジの妻は大絶賛した。「一気に読み終えました。とても面白かったし感動しました」という感想を述べている。
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カーラ・ブルーニはこの作品を「独特で興味深い」と表現した。「自分の立場に縛られた人がこれほど誠実でよどみなく真摯なのは稀なことです。運命があらかじめ厳然と定まっている人が人生を、あなたや私や誰もが生きるように、自分の人生を歩みたいとあらがうのは稀なことです」と述べると、王子の母親、ダイアナ妃に言及した。そして「ハリー王子の心がすべてのページで脈打っているのを感じます。ここに語られていることは、誰にも関係があります。人生は一度きり、だからできるだけ自分の本能に従い、幸せに生きるべきです。幸せなんて重要じゃないと考えるには人生はあまりにも短く、無為です。どんな人生も、ささやかな幸せを奪われるべきではありません」と締めくくった。
ハリー王子は妻のメーガン夫人とカリフォルニアに移住して2年以上になる。仲違いしている身内に対して回顧録のなかで容赦ない。兄のウィリアム皇太子との争いや、メーガン夫人との出会い、彼女が王室やタブロイド紙からどんな扱いを受けたか語っている。さらには自分が受けた教育や父チャールズ3世との関係についても話は及ぶ。ハリー王子が自分の真実を語った本だ。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)