パメラ・アンダーソンと年下サーファーの、秘めた恋とは?
Culture 2023.02.05
「ベイウォッチ」で知られる女優パメラ・アンダーソンの人生に焦点を当てたNetflixのドキュメンタリー番組「パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー」では、「彼女の人生の大きな愛」の存在、サーファーのケリー・スレーターとの忘れられない恋が回想されている。嵐のようなロマンスを振り返る。
ロサンゼルスで撮影を行ったパメラ・アンダーソンとケリー・スレーター。(2000年2月28日)photography: Getty Images
ふたりは1992年に『ベイウォッチ』のセットで出会った。パメラ・アンダーソン(25歳)とケリー・スレーター(20歳)は、人気絶頂の同シリーズのシーズン3の撮影を目前に控えていた。パメラは、救急隊員のC.J.パーカー役、恋に悩む若い女性を演じた。一方、ケリーは、才能あるサーファー、ジミー・スレイドを演じ、27エピソードに渡って活躍した。彼は、このサーフィンで11回の世界チャンピオンに輝いた人物をモデルにした役柄であった。
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「彼はとても優しかった」
美しいラブストーリーのための材料はすべて揃っていたのだ。しかし、プロスポーツ選手と女優の恋愛が始まったのは、1998年になってからである。ふたりの恋愛は合計20カ月間続いた。このロマンスは、パメラ・アンダーソンの心に深く刻み込まれた。「彼は私の大いなる愛の存在だった。彼は私にとても優しかった。本当に美しい人だった」と、彼女はNetflixのドキュメンタリー「パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー」(1月31日(火)よりNetflixで配信開始)で振り返っている。
パメラ・アンダーソンとケリー・スレーターは、カリフォルニアの太陽に照らされ、鍛え上げられた肉体と髪で、理想のカップルを体現しているようだった。2000年6月、レイカーズ戦のスタンドで親しげな様子を見せるなど、愛情深いふたり。その日、ふたりはジョークを交わしながら、パメラはお気に入りのソーダを飲んでいた。
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ハートブレイクな存在
しかし、カップルは互いに忠誠を誓い合ってはいなかった。「ケリーと付き合っていたとき、私には他のボーイフレンドがいたし、彼にも他のガールフレンドがいた」と、Netflixのドキュメンタリーでパメラは続ける。「私だけじゃなかった。心臓に負担をかけるようなハートブレイクな存在だった。彼は自由な精神の持ち主だったから」。今日、パメラは、「彼を所有することはできなかった。誰のものでもない。皆、自分らしくあるべき。時に人は自分の思う通りにはならない」と語った。
Kelly Slater and Pamela Anderson pic.twitter.com/dqrjOwHkXN
— charlie (@shape_rotation) June 30, 2019
Netflixが発掘した、当時の審査で撮影されたインタビューで、このサーファーは見事なセリフを披露している。彼は、正式なガールフレンドではなく、ガールフレンドである私に感謝していたという。しかし、パメラは、このことを気にしていない。それどころか、ロサンゼルスのナイトクラブ「サンクチュアリ」の共同経営者である彼女は、人との出会いを大切にしている。そして、1994年の大晦日、彼女はハードロックバンド「モトリー・クルー」のドラマー、トミー・リーと知り合うことになる。
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最速の結婚
サクラメントで行われたレイカーズの試合に出席したパメラ・アンダーソンとケリー・スレーター。(ロサンゼルス、2000年6月10日)photography: Getty Images
それから1カ月後、ミュージシャンのトミー・リーとパメラはメキシコのカンクンで出会い、4日間で結婚を決めた。一方、ケリーはパメラとの関係をより真剣に考え始めていた。パメラがトミー・リーと結婚している間、ケリーはフロリダで家族を紹介するために彼女を待っていたのだ。パメラの電話内容など、彼は少しも想像していなかった。「結婚したことを伝えるために電話しました。彼はショックを受けていた。大変だった」とパメラは振り返る。
その後、ケリー・スレーターはもちろん、この失恋から立ち直った。現在は16年前に知り合ったカラニ・ミラーという女性と交際中で、パメラ・アンダーソンとの関係から「多くのことを学んだ」という。「恨みはない。彼女の活躍を祈っています。一緒に楽しみましたから」と2011年に語っている。ふたりの破局後、パメラは、ブランドン(26歳)とディラン(25歳)の子どもの父親であるトミー・リーとの波乱万丈のロマンスを経験した。
それから何年も経ったいまでも、ケリー・スレーターと一緒にマリブの透き通るような海に足をつけた、あの情熱的な数ヶ月を懐かしく思い出すという。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi