ファッションショーの最中、モデルがテーブルクロスと皿を引きずって立ち去る映像が話題に!

Culture 2023.02.06

今週火曜日、コペンハーゲンファッションウィーク期間中に行われたディヴィジョン((Di)vision)のショーは、モデルドレス、テーブルクロス、そして何も知らないゲストを巻き込んでのパフォーマンスで幕を閉じた。

 

 

Instagram@sarahdahll

これは今回のショーのハイライトと呼ぶべきか、または人目を引くために起こしたサプライズが上手くいったと呼ぶべきか。コペンハーゲンファッションウィーク開催中の2023年1月31日、デンマークの首都の中心にあるホテル ジョスティで行われたディヴィジョン((Di)vision)のショーでは、集まったゲストにちょっとしたサプライズが用意されていた。

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豪華な会場のテーブルの間を、10代のモデルたちが歩き始めてから数分が経過した。そのちょっと前、ゲストたちは、ワインで汚れたテーブルクロス、滴り落ちるキャンドル、食べかけのお皿で覆われたテーブルを囲み、「牡蠣は食べないでください」という注意書きもあった。そして、音楽の演奏が始まった。リンキン・パークやリンプ・ビズキットなどのヒット曲のカバーが聴けるなど、親しみやすい曲調となっていた。スケーターボーイ風のシルエットを踏襲しながらも、メッシュのゲイター、チラリと見えるTバック、デニムのパッチワークのロングスカートが登場。2023-2024年秋冬コレクションは、10代の美意識を取り入れ、サム・フォーティーワンやアヴリル・ラヴィーンのような雰囲気で、2000年代にタイムスリップしたかのような気分になる。その証拠に、かつてのアヴリル・ラヴィーンのように、何人かのモデルは髪をカラーリングしていた。

 

 

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ショーが盛り上がると、突然、他の観客と同じ席に座っていた若い女性が、自分のグラスにカトラリーを叩きつけて皆の注意を引きつけた。視線を釘付けにしたモデルは、立ち上がり、高いコルセットを整えると、(ドレスの裾の上に)食器やフライドポテト、サンドイッチを乗せて、エネルギッシュに歩き始めた。彼女の着席していたテーブルに提供されたものと同じものだ。

モデルのサラ・ダールのミニスカートには、実は赤ワインを染み込ませたトレーン(テーブルクロスと同じ)が付いていて、ショーの最初からテーブルの一つを覆っていたのだ。だまし絵のような効果である。このハプニングは、ディヴィジョンのデザイナー、ナンナ&サイモン・ウィック姉弟が仕組んだものだ。

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アシックスとのコラボ

デザイナーのふたりはサステイナブルファッションを強く提唱しており、今回のショーではアシックスとのアップサイクルスニーカーを発表した。「私を知っている人なら、スポーツウェアのブランドとスニーカーでコラボすることが私の最大の夢のひとつだったことをご存知でしょう」。サイモン・ウィックはショーの前日、Instagramでそう打ち明けた。この20足はデンマーク初のスニーカーショップ、Naked Copenhagen(ネイキッド コペンハーゲン)で独占販売され、その利益はメンタルヘルス関連のチャリティーに寄付される。

 

 

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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