毎日の料理、いつもの食材で知らない味に出会える1冊。
Culture 2023.02.09
料理家の今井真実さんによる新刊『料理と毎日 12か月のキッチンメモ』が2月1日に発売となった。
『料理と毎日 12か月のキッチンメモ』今井真実著 CCCメディアハウス刊 ¥1,925
今井さんは2020年3月より、毎日のご飯の献立とその日に起こった出来事を、ブログサービスの「note」で発信し、読者から反響を呼んでいる。こちらは、その中でも人気の高かった献立レシピ約255品を抜粋しまとめた、保存性の高い一冊に仕上がっている。
テーマは〝普段よく使う食材で、知らない味に出会える食日記〟。調理のコツや食の楽しみ方を、思わず笑みがこぼれる今井さんのダイアリーとともに、楽しみながら学べる内容に。
意外な調理法や食材の組み合わせなど、すぐに真似してみたくなる料理のヒントが盛り沢山! 1か月ごとに章が分かれていて、旬の食材を使ったレシピが豊富なのもうれしいポイントだ。
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12か月のキッチンメモから、2月の料理メモを抜粋・・・
・P222 サラミとえんどう豆の炊き込みご飯
お昼ご飯。まだまだサラミとえんどう豆が冷蔵庫にある。使い切りたくてバスマティライス、ミニトマトと一緒に炊き込みご飯にした。
日本米の炊き込みご飯のように、お米1合につき塩小さじ1⁄2、酒大さじ1、水1カップ。ちょっぴり固めの仕上がりだけど、何も考えずに手軽に出来る。つくり置きしていた茹で卵の塩漬けと一緒に。娘がオンライン授業で、お腹が空くのでパッと食べられるものを。
午後から、編集者のTさんがいらっしゃる。夫も交えて、色んな段取りや、私の抜けているところをリストアップしてくださった。こちらも大詰め。なんだかドキドキしてきた。
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・P225 ブロッコリーとイカわたのソテー
息子は、午前保育のみ。送ったらすぐにお迎え。それでも1時間くらいはやっと1人の時間が確保出来た。ぼんやりしたい気持ちと、すぐに仕事にかからなくてはいけないのと。
幼稚園にお迎えに行くと、息子に「こんなに寒いのにプールに行くのはちょっと変だと思う」と言われ、まあそうだよね、と休むことにする。そのロジックであれば、 2月は休会にすれば良かった、あーあ。
スルメイカを1杯買ったので、ワタ(塩を振って水気を取る)とゲソはブロッコリーとソテー。
ブロッコリー大1⁄2こを小房に分け、芯は皮をむいてスライス。ニンニク2かけスライスをオリーブオイルでジクジク。芯とブロッコリー、ワタも入れて少し放っておきます。塩を軽く振って、白ワインを入れ、蓋をして蒸して、最後にゲソをあえて出来上がり。唐辛子を入れたり、マヨネーズを入れても美味しいと思います。
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・P230 焼き芋のワサビ漬け、生ハム巻き
ねっとり系の焼き芋の皮をむき、ちょこんとわさび漬けをのせ、生ハムで巻きます。 これはとっても美味しかった! 良いおつまみ。
『料理と毎日 12か月のキッチンメモ』より
「最近、料理がマンネリ化してきたな……」とお悩みの方、この本を参考にして、料理のレパートリーを増やしてみませんか?
今井真実(いまい・まみ)
料理家。神戶市生まれ。「作った人が嬉しくなる料理を」という考えを基に、雑誌をはじめ、web媒体、企業広告など、多岐にわたるレシピ製作を担当。noteに綴るレシピやTwitterでの発信が注目を集める。著書に『毎日のあたらしい料理 いつもの食材に「驚き」をひとさじ』(KADOKAWA)、『いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん』(左右社)がある。