サルマ・ハエック、若い頃に言われた衝撃的なコメントとは?
Culture 2023.02.09
新作映画のプロモーション活動中の56歳の女優は、若い頃の悔しい思い出を語った。
2022年12月13日、ニューヨークで行われた『長ぐつをはいたネコと9つの命』のプレミア上映会でのサルマ・ハエック。photography: Getty Images
女優としてもプロデューサーとしても活躍しているサルマ・ハエックは、映画界で働く女性の地位向上に貢献しているひとりだ。しかしながら多くの女優同様、これまでの道のりは決して平坦ではなかった。特に外見で役柄が決まってしまうことは避けられなかった。
いまではフランスの大富豪、フランソワ=アンリ・ピノーの妻でもあるサルマ・ハエック。現在、チャニング・テイタムとの共演作、「マジック・マイク」シリーズ第三弾『マジック・マイク ラストダンス』のプロモーション活動中だ。デジタルメディアの『GQ Hype』の取材に応じ、心残りに思っている点について語った。それは長い間、セクシーガールのレッテルを貼られたことでいくつかの道が閉ざされたこと。「ずっとコメディをやりたかったのに、誰もオファーしてくれませんでした。言われたのは、“君はセクシーだからユーモアのセンスがあっちゃいけない”ということ。1990年代の頃、わたしたちは頭が良くても面白くてもダメだったのです」と過去を振りかえった。
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彼女にとって幸いなことに、アダム・サンドラーが状況を変えてくれた。2010年のコメディ映画『アダルトボーイズ青春白書』で役をオファーしてくれたのだ。「でもそのときはもう40代になっていました」とサルマ・ハエックは残念がる。
いずれにせよ、ようやく偏見から解放された。「お色気だけで勝負していると思われない人生の時期にさしかかりました。(中略)でも、そう思われても気にしません。本当に大切な人たちがきちんと尊重してくれて、そんなことを超えたところで自分のことを見てくれていると感じているからです」と言う。デビュー当初にレッテルを貼られたことは残念に思っているものの、あらゆるジャンルで成功を収め、しかも「賞味期限切れになると昔言われた年齢でそうなっているから(中略)悲しくも腹立たしくもありません。大笑いです」と晴れ晴れした表情で語った。
text: Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)