シースルー、極端なミニドレス......今季流行のファッションは?

Culture 2023.02.15

新しい季節の始まり。暖かくなってきたら、どんな印象的なファッションアイテムが街を席巻するのだろうか。今季流行のファッションをチェックしよう。

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Ludovic de Saint Sernin (ルドヴィック・デ・サン・サーナン)のシースルードレスで現れたケンダル・ジェンナー。(ロサンゼルス、2023年1月13日) photography: Getty Images

春の訪れまであとわずか、新生活の季節が近づいている。昨年9月にニューヨークミラノロンドンパリで発表された2023年春夏コレクションは、夏の到来に向けた新しいワードローブの基礎を築いた。ランウェイからレッドカーペットまで、いくつかのトレンドが生まれ、まもなく流行のファッションとなるものを予感させる。人気アイテム、新たなヘアトレンド、インスピレーション......。春の強力ルックのおさらいをしよう。

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バイカージャケット

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ブラックとバンクのチェッカーボードをあしらった黄色のバイカージャケットを着用したケンダル・ジェンナー。(ロサンゼルス、2023年1月7日)photography: Getty Images

バイカーのワードローブから拝借したジャケットが、再び流行の兆しを見せている。1950年代、映画『乱暴者』のマーロン・ブランドなどのおかげで普及した。このバイクアクセサリーに、歌手のロザリアが新たなアンバサダーとして加わった。2022年3月に発売されたアルバム『モトマミ』で、レザーを様々な方法で取り入れている。ロザリアのお気に入りは全身レザーでミニスカートと太ももまであるブーツを組み合わせて、よりセクシーに着こなしている。日常づかいなら、ケンダル・ジェンナー風にストレートジーンズと白Tシャツに組み合わせるのがオススメだ。

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(かなり)ショート丈

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ミュウミュウのローカットレザージャケット。(パリ、2022年10月4日)photography: Getty Images

ハイウエストが主流の時代から、パンツは再びお腹を強調するようになった。2000年代を代表するこのカットは、Y2K(2000年代)の流れを汲んでカムバックしている。イザベル・マランは厚手のニットシャツと合わせ、ミュウミュウはより大胆にクロップトップと合わせている。パリス・ヒルトンクリスティーナ・アギレラの時代を彷彿とさせるローライズパンツは、ボディポジティブの時代、細身のサイズに限定されない、少しアップデートされたアプローチで再び勢いを取り戻した。

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シースルードレス

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2023年春夏のネンシ・ドージャカ。photography: Imaxtree

レッドカーペットでも、ランウェイでも、シースルーが流行っている。服本来の機能とは異なり、シースルードレスで肌を露わにし、シースルーでない部分は下着をつけるかどうか次第だ。リタ・オラ、ケイト・モスベラ・ハディッドなど、多くのセレブリティがこの大胆なアイテムをすでに取り入れている。プラダでは、Tシャツとショーツの上に着て、コントラストを演出した。

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パンク

1970年代のイギリスロックをルーツとし、デザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(12月29日に死去)により広くポピュラーになったパンクは、今シーズンもその存在感を示している。ランウェイ検索エンジン「TagWalk(タグウォーク)」では、2023年春夏ファッションウィークのランウェイにおけるパンクファッションの出現数が、前回比272%増となったことを指摘している。要因は、このトレンドはユニセックスだからだ。グッチではジャケットのショルダー部分やレザーローファーにスタッズが施され、アクネストゥディオのショーではジャンパーやゲイターに穴が開けられた。ひとつだけ確かなのは、反骨精神は永遠ということだろう。

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全身デニム

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シャネル、メティエダール2022-2023年コレクション。 photography: Imaxtree

2022年から始まった2000年代の流行で、すでにオーバーサイズデニムが台頭していた。この春、90年代の影響を受けて人気が高まっている。スリムなジーンズに代わって、ルーズでカジュアルなカッティングが主流になっている。ストレートジーンズは同素材のジャケットと非常に相性が良い。その好例が、シャネルのランウェイだ。20年以上、ワードローブで眠っていた名作を、そろそろ取り出してみては?

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リアルな花

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ロエベ、2022-2023年コレクション。photography: Imaxtree

今季の流行は、小花柄や造形的なツイストドレスやブラウスではない。2023年春夏のロエベ・コレクション(デザイナーJ.W.アンダーソン率いる)で、実際以上にリアルな花が用いられた。だまし絵のアンスリウム(エキゾチックフラワー)で、世界に新しい詩を吹き込んだ。これは、スキャパレリサンローランにも見られたギミックで、小花柄ドレスが途端につまらなくみえる。春の訪れととともに、装いを華やかにするブローチとして花を取り入れてみては。

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超ミニドレス

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ジャックムス、2023年春夏、「ル・ラフィア」。photography: Imaxtree

ミニスカートの誕生から70年、ミニドレスがカムバックしている。1960年代の性革命を象徴するこのアイテムは、今もなお、女性らしさを主張するシンボルとして存在している。2023年、ミニドレスはビーチから結婚式まで、あらゆるシーンで着用される。ジャックムスは、バレリーナと大きな帽子をイメージしている。今季は、よく均整が取れていて、超ミニタイプが流行している。

text: Rose Casado (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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