トム・クルーズ、アカデミー賞の恒例昼食会で存在感。

Culture 2023.02.17

2月13日(月)、ビバリーヒルズで開催された伝統的なアカデミー賞前の昼食会で、『トップガン:マーヴェリック』の主演俳優トム・クルーズが注目の的となった。

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アカデミー賞の昼食会に出席したトム・クルーズ。(ビバリーヒルズ、2023年2月13日)photography: Getty Images

主役の座は、スティーブン・スピルバーグでもケイト・ブランシェットでもない。2月13日(月)に開催されたアカデミー賞授賞式前の恒例昼食会で、トム・クルーズは「最後の真の映画スター」としての存在感を放った。会場には200人近い候補者が集まり、その誰もが永遠のトップガン・ヒーローに目を奪われていた。ハリウッドの大物からノーベル平和賞受賞者のマララ・ユサフザイまで、多くの人々が彼と挨拶を交わした。

 

 

オスカーの昼食会とトム クルーズの今シーズン初の授賞式の様子。

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「映画館に足を運んでほしい」

主演映画『トップガン:マーヴェリック』(2022年)のプロデューサーとして、アカデミー賞候補に名を連ねている。劇場でヒット中のこの作品は、最優秀作品賞の候補のひとつだ。「素晴らしい作品です。とにかく映画館に足を運んでほしいです」とAFPに語った。トムは、オスカー像と飲み放題のシャンパンが用意されたお祝いの場を楽しんだ。

 

 

オスカーの昼食会には、ミシェル・ウィリアムズ、ホン・チャウ、トム・クルーズ、スティーブン・スピルバーグがいた。

第95回アカデミー賞は、3月12日に開催される。今年は、『マーヴェリック』、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』(2022)といった超大作から何人もがノミネートを果たしている。イメージの払拭につながるかもしれない。昼食会のスピーチで、アカデミー会長のジャネット・ヤンは、ウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロックを生放送で平手打ちし、追放された前年の「前代未聞」の論争を収めたいとの思いを改めて表明した。

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ウィル・スミスによる平手打ち

「ステージで起きたことは、まったくもって容認できない。そして、我々の組織の対応は不十分であった」と述べた。ウィル・スミスはアカデミー賞のステージに残ることを許され、最優秀男優賞を受賞したが、10年間の授賞式への出席禁止を言い渡された。「アカデミー賞は危機の時にこそ、思いやりと決意をもって行動しなければならない」とジャネット・ヤンは主張し、拍手喝采を浴びた。

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サクセスストーリー

昼食後、出席した182名の候補者と、国際映画賞部門の各国代表監督の名前が読み上げられた。その後、候補者たちは恒例の「集合写真」を撮影した。アカデミー賞作品賞に多くの識者が推しているコメディ映画作品『Everything Everywhere All At Once(原題)』(2022年)は、その俳優陣が最も大きな歓声を上げた。主演女優賞にノミネートされ、同部門ですでにゴールデン・グローブ賞を受賞しているマレーシアの女優ミシェル・ヨーは、「私たちは彼らに大金を払ったのよ!」とジョークを飛ばした。11部門にノミネートされたこのインディペンデント映画の大成功は、彼女にとって「夢のような出来事」だったという。

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賛否両論あるノミネート作品

アイルランドの悲喜劇『イニシェリン島の精霊』(2022)とロックンロール伝説の伝記映画『エルヴィス』(2022)でそれぞれ主演男優賞のライバルとなったコリン・ファレルとオースティン・バトラーも大きな拍手を受けた。一方、イギリス人女優のアンドレア・ライズボローは、低予算映画『To Leslie(原題)』(2022年)でアルコール依存症の回復者を演じ、主演女優賞にノミネートされたが欠席した。監督や一部の俳優が(アカデミー会員に対し、)強力なロビー活動を行ったことが物議を醸している。ノミネートは取り消されていないものの、ガーディアン紙は、「選挙戦術」についての内部調査が開始されたことを報じている。

 

 

マララとトム・クルーズ、ついにオスカーの場で対面。

5年前にストックホルムでノーベル文学賞を受賞した後、英国ドラマ『リビング』(2022年)の脚本にノミネートされた作家のカズオ・イシグロも、出席し、ゲストたちと共にその瞬間を味わった。同じくノーベル賞受賞者で、今回は平和賞を受賞したパキスタンの活動家マララ・ユサフザイも参加した。故郷のモスクを爆破しようとした元米軍兵士を描いた短編ドキュメンタリー『Stranger at the Gate(原題)』(2022年)の製作総指揮を務める。トム・クルーズに会って、「信じられません。スクリーンで見ていた彼を、生で見ることができました」と述べた。

text: Chloé Friedmann avec AFP (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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