「手術の腫れが引いたいまの私、可愛いでしょう?」マドンナ、ルッキズムに皮肉なメッセージ。
Culture 2023.02.27
マドンナは、グラミー賞出演後の体型への批判を受け、Twitterに新しい写真を投稿し、皮肉なメッセージを添えた。
2023年2月5日、ロサンゼルスで開催されたグラミー賞でのマドンナ。photography: Christopher Polk/Variety/Getty Images
2023年のグラミー賞から2週間、マドンナはまだ批評してくる人々と戦っている。イベントの余波でSNSやメディアから寄せられた不評のコメントを受け、マドンナはユーモアで反撃している。「手術の腫れが引いたいまの私、可愛いでしょう(笑)」と、2月20日(月)に公開されたツイートには、カメラを見つめる彼女の写真が描かれた。メッセージの皮肉なトーンや泣き笑いの絵文字は、いわゆる整形の「カミングアウト」ではないことを示唆している。
Look how cute i am now that swelling from surgery has gone down. Lol pic.twitter.com/jd8hQyi2Az
— Madonna (@Madonna) February 20, 2023
手術の腫れが引いた今の私、可愛いでしょう(笑)。
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エイジズムとミソジニー
このメッセージは、グラミー賞後、マドンナを批判した人たちに対する最近のコメントと呼応している。2月8日(水)のInstagramへの投稿で、マドンナは自分のステージ姿が容姿への批判によって影を潜めてしまったことを嘆いている。彼女は、タブロイド紙がイベント後に公開した写真について、「私のスピーチ内容に注目するのではなく、(中略)多くの人が、誰の顔でも歪ませる報道カメラマンが撮った私のクローズアップ写真に注目した!」と述べた。タブロイド紙はこの写真を使って、彼女の肉体的な変化や整形の可能性に関する記事を掲載し、彼女を「見分けがつかない」と書いた。
彼女は声を張り上げ、この社会に浸透している「エイジズム(年齢差別)」と「ミソジニー(女性差別)」を非難し、「45歳以上の女性を祝福することを拒み、勤勉で冒険的な女性であり続けると罰せられるように感じる世の中になっている。私はこれまで自分が行ったクリエイティブな選択について謝罪したことはないし、自分の見た目や服装について謝罪したこともないし、これからもするつもりはない」と語った。
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi