メラニア夫人、トランプ前大統領のスキャンダルに対する態度は?
Culture 2023.04.05
いつものように控えめで無口な元ファーストレディは、今週火曜日にニューヨークで刑事裁判に出廷する予定の夫ドナルド・トランプ前大統領をサポートしていると言われている。元米大統領は、ポルノ女優に口止め料を支払った罪で起訴されている。
トランプ前大統領とメラニア夫人。(ワシントン、2020年12月23日) photography: Getty Images
トランプ前大統領が懲役刑に直面している今、不思議なことは、妻であるメラニア夫人はどこに行ったのだろうか、ということだ。トランプ前大統領に対する非難を鑑みると、今週火曜日、ニューヨークにトランプ前大統領は登場予定だが、メラニア夫人の姿を見られる可能性はほとんどなさそうだ。
実は不動産王としても知られるトランプ前大統領は、3月30日(木)、ポルノ女優への支払い事件で起訴されていたのだ。彼女の名は、ストーミー・ダニエルズ。トランプ前大統領は、2006年に起きた性的関係に関して彼女を黙秘させるため、2016年の選挙の直前に13万ドル(約1712万円)を支払ったと言われる。これは、メラニア夫人と結婚して1年、息子のバロンを妊娠していた時である。このスキャンダルはその後、アメリカのマスコミの大きな話題となり、トランプ一族にとって恥ずべき出来事となった。
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「メラニア夫人は怒っている」
メラニア夫人はこの最中、どのような立ち位置にいるのだろうか? 元ファーストレディの彼女は、夫に対する告発をどう考えているのだろうか? メラニア夫人は、いつものように静かで目立たない存在ではあるが、「ドナルド(トランプ前大統領)の状況に共感しているわけではない」という。「彼女は怒ったままで、(秘密裏に行われたお金の支払い疑惑について)聞きたくない」と、夫妻に近い関係者はアメリカのメディア「ピープル」誌に語っている。「彼女は自分の夫がどんな人間かをよく理解しており、家族や親しい友人たちのおかげで元気を保っている」と、その関係者は付け加えた。
トランプ前大統領とメラニア夫人。(パームビーチ、2022年11月8日) photography: Getty Images
とはいえ、メラニア夫人は木曜日に現在住まうフロリダから夫の起訴を知り、「ショックを受けた」と伝えられている。「彼ら(メラニア夫人とトランプ前大統領)は予想していなかったが、メラニア夫人は彼をサポートするだろう。それが彼女の仕事。彼らは家族だ」と「ピープル」誌の関係者は続けた。トランプ夫妻は何年も前から一緒に嵐を乗り越えることに慣れていると言わざるを得ない。
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それぞれの時間
騒ぎと噂にもかかわらず、メラニア夫人とトランプ前大統領はまだ正式に夫婦関係を続けている。また、「ピープル」誌によると、ホワイトハウスで4年間過ごした後、フロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴにある自宅にそれぞれの部屋をもうけたという。しかし、同時に、ふたりは公の場での出演を増やしてきた。12月31日の新年を祝う祝賀会では、「メラニア夫人はすべての社会的義務を非常によく果たしてくれている」と、トランプ前大統領が述べたと「ピープル」誌は書いている。また、「彼らは今でも友人とクラブでディナーを楽しんでいるが、離れて暮らし、自分たちそれぞれがやりたいことをやっている。彼らは一緒に多くの時間を過ごしてはいない」という。
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献身的な母として
2005年にトランプ前大統領と結婚した現在52歳のメラニア夫人は、控えめな態度を保っている。 マー・ア・ラゴ会員限定クラブの静かな環境で、彼女は社交やマスコミへのインタビューよりも、家族と過ごすことを好む。しかし、何よりも、元モデルのメラニア夫人は、17歳のひとり息子バロンを守ることを決意している。「バロンは常にメラニア夫人の人生の優先事項」と親戚は語る。「もちろん、彼女は訴訟を心配しているが、バロンを守るためにできる限りのことをしており、今まで以上にそうしている。 彼女はいつも彼を第一に考えてきた。」
メラニア夫人と息子のバロン。(2021年7月7日) photography: Getty Images
一方、メラニア夫人は、パームビーチにあるトランプ家の屋敷に暮らす両親の支援を頼りにしている。孫のバロンに非常に近い両親は、バロンの教育において「決定的な役割」を果たしてきた。アメリカのマスコミによると、トランプ前大統領はむしろ、現実の一部を否定し続けることを望んでいる。「彼らはおとぎ話の世界に住んでいて、物事が起こるたびになんとか対処し、うまく生き抜いているようだ。彼らは自分たちの生活様式を乱すことなく、問題を克服するために可能なことをしている」と「ピープル」誌は読み解いている。
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【写真】トランプ王朝
第45代アメリカ合衆国大統領に選出されたドナルド・トランプ氏は、家族と共に勝利を祝った。 (ニューヨーク、2016年11月8日)
photography: Getty Images
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トランプ前大統領とイヴァナ・トランプの娘、イヴァンカ (35) 、米国の選挙の前日に父親を抱きしめる。 (マンチェスター、ニューハンプシャー、2016年11月7日)
photography: Getty Images
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トランプ・タウン・ホールから、アメリカNBCの朝の情報番組「Today(トゥデイ)」に出演。左から右へ:ティファニー・トランプ、ドナルド・トランプ・ジュニアと娘のカイ・トランプ(9歳)、メラニア・トランプ、候補者時代のドナルド・トランプ氏、ドナルド・ジュニアの息子(5歳)トリスタン・トランプ、イヴァンカ・トランプ、エリック・トランプ。(ニューヨーク、2016年4月21日)
photography: Getty Images
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1980年代、ドナルド・トランプ氏は裕福な不動産開発業者だった。イヴァナは1977年から1992年まで彼の妻だった。メットガラにふたりで出席。(ニューヨーク、1985年12月9日)
photography: Getty Images
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当時、億万長者のドナルド・トランプ氏は、長女のイヴァンカ(16歳)をバスケットボールの試合に連れて行っていた。 (ニューヨーク、1997年9月28日)
photography: Abaca
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トランプ族の長男であるドナルド・トランプ・ジュニアは、「Today(トゥデイ)」でドナルド・トランプの3番目の妻である継母メラニア夫人と真剣な眼差し。(ニューヨーク、2016年4月21日)
photography: Getty Images
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トランプ前大統領と末っ子のエリック・トランプ(32)。 彼らは一緒にスコットランドに旅行し、家族のゴルフクラブであるトランプターンベリーを訪れた。 (2016年6月24日)
photography: Abaca
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共和党全国大会での演説中のトランプ一家の長男ドナルド・ジュニア(38)。 (クリーブランド、2016年7月19日)
photography: Getty Images
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2000年代、娘イヴァンカとドナルド・ジュニアに囲まれる米国前大統領。 (ニューヨーク、2005年12月15日)
photography: Abaca
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選挙の夜、トランプ一族の末っ子バロン(10歳) と両親のトランプ前大統領とメラニア夫人。 (ニューヨーク、2016年11月8日)
photography: Abaca
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1993年から1996年の間、トランプ前大統領の2番目の妻であったアメリカの女優、マーラ・メイプルズと、ドナルド王朝の最後から2番目の娘ティファニー。(フロリダ州パームビーチ、1996年)
photography: Getty Images
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ドナルド・ジュニアとエリック・トランプ、ドナルドのふたりの成長した息子は、マディソン・アベニューにある妹のイヴァンカの店のオープニングでポーズをとった。(ニューヨーク、2007年9月)
photography: Abaca
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共和党全国大会で演説するドナルドの末娘、ティファニー・トランプ(23)。 (クリーブランド、2016年7月19日)
photography: Getty Images
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左から右へ: エリック・トランプ、ドナルド・トランプ・ジュニア、ティファニー・トランプ、イヴァンカ・トランプ、トランプ前大統領と元妻マーラ・メイプルズ。トランプ前大統領の50歳の誕生日。(1996年)
photography: Getty Images
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アメリカのコメディアン、ジョーイ・アダムスの80歳の誕生日を迎えたマーラ元夫人とトランプ前大統領。 (ニューヨーク、1991年1月7日)
photography: Getty Images
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トランプ前大統領がウォーク・オブ・フェイムでスターを獲得した。メラニア夫人、トランプ前大統領、息子のバロンがハリウッド大通りに登場。(ハリウッド、2007年)
photography: Getty Images
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バレンタインデーのパーティでドラムを叩くバロン・トランプ。 (2009年2月14日)
photography: Getty Images
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メラニア夫人、バロン・トランプ、トランプ前大統領、共和党全国大会の4日目のステージ。 (クリーブランド、2016年7月21日)
photography: Getty Images
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エリック、イヴァンカ、イヴァナ・トランプ、母親のマリア・ゼルニチェク。 (1993年12月14日)
photography: Getty Images
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全米オープンでのトランプ前大統領と息子のエリック。(ニューヨーク、1991年9月30日)
photography: Getty Images
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共和党全国大会でのエリック・トランプと妻のララ・ユナスカ・トランプ。 (クリーブランド、2016年7月18日)
photography: Abaca
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左から右へ: ヴァネッサとドナルド・トランプ・ジュニア、イヴァナ・トランプ、エリック・トランプと妻のララ、イヴァンカ・トランプと夫のジャレッド・クシュナー。 (ニューヨーク、2015年9月21日)
photography: Getty
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メットガラでのジャレッド・クシュナーと妻のイヴァンカ・トランプ。 (ニューヨーク、2016年5月2日)
photography: Getty Images
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イヴァンカ・トランプとジャレッド・クシュナーとふたりの子ども、アラベラ・ローズ (5歳) とジョセフ・フレデリック (3歳)。 彼らには現在、2016年3月に生まれた3人目の子ども、セオドア・ジェームズがいる。 (ニューヨーク、2016年3月26日)
photography: Getty Images
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ドナルド・トランプ・ジュニアと妻のヴァネッサと、ふたりの子ども、9歳のカイ・マディソンと7歳のドナルド・ジョン・トランプ3世。(ニューヨーク、2015年12月11日)
photography: Getty Images
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi