ジョニー・デップ、勝訴後の復帰作でカンヌの赤絨毯に登場。
Culture 2023.04.10
マイウェン監督によって制作され、ジョニー・デップが主演を務める映画『ジャンヌ・デュ・バリー(原題:Jeanne du Barry)』。2023年5月16日に開催されるカンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映予定だ。ルイ15世を演じるジョニー・デップは、チームと共にイベントの階段を上ることになるが、その際は混乱が予想されている。
この映画は、元恋人アンバー・ハードとの訴訟で勝訴してから1年足らずで、ジョニー・デップのスクリーンへの大きな復帰作となる。マイワン監督の『ジャンヌ・デュ・バリー(原題:Jeanne du Barry)』は、フランスの映画館での公開と並行して、5月16日の第76回カンヌ国際映画祭のオープニングに選ばれたと、同映画祭の主催者は発表している。ルイ15世を演じる俳優ジョニー・デップは、スタッフとともにレッドカーペットを歩く予定だ。
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名誉毀損の訴訟
この裁判中、キャリアが中断されたスターにとって重要な瞬間だった。ジョニー・デップとアンバー・ハードのカップルは、2018年に『ワシントン・ポスト』で家庭内暴力を訴えた後、名誉毀損のために激しい法廷闘争を繰り広げた。数か月にわたる裁判の末、2022年6月、女優は最終的に有罪判決を受け、元夫に1000万ドル(約11億円)を支払うことになった。ジョニー・デップもまた、女優に200万ドルの賠償金を支払うことになった。アンバー・ハードは最初に判決を控訴したが、2022年12月にジョニー・デップと和解することを発表した。
公式的に家庭内暴力の疑いから解放された『パイレーツ・オブ・カリビアン』で知られる俳優ジョニー・デップは、映画界への復帰を探り始めた。そして、フランスの女優兼監督であるマイウェン(46歳)の6作目の長編映画への参加を決意した。彼女は2011年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『ポリス』、『マイキング』、『ADN』などを手掛けている。5月16日に公開される『ジャンヌ・デュ・バリー(原題:Jeanne du Barry)』は、ルイ15世の寵姫である主人公の人生、上昇、そして転落を、監督自身が演じる。
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カンヌでデモ?
しかし、ジョニー・デップのレッドカーペット登場は、トラブルなしで行われるのだろうか? 問題はすでに浮上している。なぜなら、ジョニー・デップは裁判に勝利したものの、その判決が多くの人々を説得するには十分ではなかったからだ。そのため、SNS上で最も嫌われた女性となり、スペインで娘と密かに暮らすアンバー・ハードは、フェミニストグループや熱烈なファンによる世論の一部の支持をまだ当てにしているかもしれない。
俳優ジョニー・デップがレッドカーペットに登場する際、批判や疑問の声を集めることは間違いないだろう。イベント当日にデモ隊が正式に介入することも否定できない。というのも、カンヌ国際映画祭は、コミットメントの表明を嫌がってはいない。2022年には、特別セッションで上映されたドキュメンタリー映画Feminist Riposte(原題)*意味:女性に対する反撃』のチームが、レッドカーペットで被害女性へのオマージュとして横断幕や発煙筒を掲げたことも記憶に新しい。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi