メーガン夫人、チャールズ3世の戴冠式に出席しない理由とは?

Culture 2023.04.14

イギリスのバッキンガム宮殿は4月12日、サセックス公爵夫人が国王の戴冠式に出席しないことを発表した。欠席する理由についてさまざまな憶測が飛びかっている。

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メーガン夫人は国王チャールズ3世の戴冠式に欠席。(ロンドン、2022年9月19日) photography: Abaca

国王自身は5月6日の戴冠式にメーガン夫人が欠席することを「大変残念がっており」、悲しく思っているようだ。匿名の関係者が4月12日付けの英「サン」紙で語っているところによれば「悲しいですね。国王はメーガン夫人とお孫さんに会えないことを大変残念がっていらっしゃいます。ですが、状況はご理解されていますので」とのこと。

この日、バッキンガム宮殿はハリー王子が妻のメーガン夫人を伴わずに単身で戴冠式に出席すること、メーガン夫人は「アーチー王子とリリベット王女とともにカリフォルニアに」留まることを発表した。以来、その欠席の理由について様々な憶測が飛びかっている。

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アーチーの誕生日だから

複数の英国メディアや、ハリー王子夫妻の友人で伝記作家のオミッド・スコビーが挙げたのは、メーガン夫人は息子のアーチー王子の誕生日を祝うために米国に留まることにしたという理由。申し分のない言い訳だ。「アーチー王子の4歳の誕生日(戴冠式と同じ5月6日)が、夫妻の決断に影響を与えた。ハリー王子の英国への旅は非常に短期間で、ウェストミンスター寺院での戴冠式のみに出席する」と同氏はツイートしている(なお、戴冠式の祭典は3日間続く)。

 

 

アーチー王子はまだ幼いため、戴冠式には招待されなかった。匿名の関係者が米ニュースサイト「ページシックス」に語ったところによると、「メーガン夫人にとっては息子の誕生日に自分が不在だなんて論外だった」そうだ。

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これ以上評判を落としたくないから

メーガン夫人が欠席する理由は他にも色々挙がっているが、そのなかのひとつが、自分を守るため。英国王室に関するポッドキャスト「To Di for Daily」のホストでジャーナリストのキンゼイ・スコフィールドは米「FOXニュースデジタル」に対し、「自分を守りたいのではないでしょうか。(ハリー王子自伝の)『Spare』の出版やNetflixドキュメンタリーの配信以降、サセックス公爵夫妻の人気低下はひどいものですから」と語った。

そしてさらに、「メーガン夫人もネガティブな注目を浴びることを望んでいるとは思えず、ハリー王子はメーガン夫人を伴わない方が、国王の戴冠式に臨む国民からましな歓迎を受けるでしょう」と述べた。一方、ジャーナリストのダン・ウートンは、英「デイリーメール」紙への寄稿記事で、メーガン夫人は2022年6月にロンドンのセントポール大聖堂で国民から罵声を浴びせられた体験が繰り返されるのを恐れているのかもしれないと推測している。

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英国王室と関わりたくないから

メーガン夫人の決断は英国王室との関係を断ち切りたいという強い願望を示すものという見方もある。「メグジット」の後、オプラ・ウィンフリーのインタビューに応じたハリー王子夫妻は、英国王室がメーガン夫人の苦しみを無視し、ふたりの息子の肌の色について差別的な発言をしたと非難した。

マスコミ業界で活躍するチャド・テシェイラは英「ミラー」紙に「メーガンが戴冠式に欠席する選択をしたのは、彼女もハリー王子も、王室からもっと距離を置きたいと思っているからと見ることができ、両者の緊張を高める結果となるでしょう」と語った。一方、王室記者のジョナサン・サチェルドーティはもっと和やかな理由があると考える。

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チャールズ3世から主役の座を奪いたくないから

彼が米「Foxニュースデジタル」に指摘したのは、メーガン夫人はチャールズ3世への注目を損なうことを恐れたのではないかということだ。メーガン夫人が出席しただけで国王への注目が削がれ、家族間の溝が深まるだけだと言う。

戴冠式は、ハリー王子やメーガン夫人、そして家族の心理劇のためにあるのではありません。これは新しい国王王妃のためのイギリスの式典です。もっともハリー王子一家が話題になるのは避けられないかもしれませんね。とりわけ息子のアーチー王子の誕生パーティーを意図的に盛大に祝い、有名人を招待するならば」と王室記者のジョナサン・サチェルドーティは指摘した。

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ハリー王子が妻を危険にさらしたくないと思っているから

もうひとつ、ささやかれている理由は、安全に対する懸念だ。ハリー王子は家族を守るために英国訪問の際は警察の警護を受けたいと要請している。しかしながら英国内で暮らしていたときと「同レベル」の保護は受けられないと通告された。2022年1月、王子のスポークスマンは、「保護を受けられない」状態でイギリスに戻れば子どもたちが危険にさらされるので一家での帰国を王子が拒否していることを公表した。メーガン夫人が出席を渋ったのもこれで説明がつくかもしれない。

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単なる恩知らずだから

メーガン夫人の欠席はさまざまな反響を呼んだ。ジャーナリストのキンゼイ・スコフィールドはこれが英国王室に対して「失礼な態度」だと感じている。そして「サセックス公爵夫妻はなんでも簡単に手に入ると思っていて、年長者や王制度に対して一切敬意を払わないように見えます。人生にこれほど恵まれているふたりがそんな態度であることは残念なことです」と感想を述べた。

「サン」紙などの一部メディアもメーガン夫人を恩知らず扱いしている。「メーガン夫人、国王はあなたの晴れの日、あなたのそばにいた。あなたが彼の晴れの日にそばにいないのはとても悲しいことだ」という見出しで「サン」紙は、2018年の結婚式にメーガン夫人の父親、トーマス・マークルが欠席することになった後、チャールズ3世が一緒にバージンロードを歩いてくれたことをふりかえった。

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キャサリン皇太子妃はほっとしているはず

チャールズ3世はがっかりしたかもしれないが、他のロイヤルファミリーはメーガン夫人の欠席に胸をなでおろしているだろうという報道も見られた。とりわけ仲が悪いとされているキャサリン皇太子妃はほっとしているはずとも。「メーガン夫人がいたらキャサリン皇太子妃はさぞ居心地が悪かったでしょう:と匿名の関係者が「デイリーメール」紙に語っている。

この関係者は「他のロイヤルファミリーも、メーガン夫人が来なくて安堵しているでしょう」とつけ加えた。いずれにせよ、メーガン夫人の真意を知ることは不可能だ。「欠席の本当の理由は身内と王室関係者しか知りません」とチャド・テシェイラ。確かに秘密は守られるだろう。ハリー王子の回顧録第2巻に書かれない限りは。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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