英国王戴冠式でハリー王子が受ける「冷遇」とは?
Culture 2023.04.25
5月6日にウェストミンスター寺院で行われる父親チャールズ3世の戴冠式に出席する予定のハリー王子。しかし彼は、ほかのロイヤルファミリーとは離れて座るようだ。
『デイリー・メール』紙の発行元であるアソシエイテッド・ニュースペーパー社との裁判のため、ロンドンの王立法廷に到着したハリー王子。(イギリス、2023年3月30日) photography: AP/Aflo
ロンドンでのチャールズ3世の戴冠式に向け、ロイヤルファミリーの準備が進む中、カリフォルニアに暮らすハリー王子は式典の準備からは外れている。ハリー王子が参加することは発表されたが、メーガン夫人とふたりの子どもたち(アーチーとリリベット)は同行する予定はなく、ハリー王子は単独で参加することになる。
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慎重に距離をとる。
「The Sun(ザ・サン)」が報じたところによると、ダイアナ妃の息子であるハリー王子は、ウェストミンスター寺院で王室メンバーから10列ほど離れた場所に着席する予定だ。「王子に対する傲慢な態度だと見る人もいるかもしれませんが、ハリー王子は目立たずに式に出席できます」とダイアナ妃の元執事のポール・バレル氏は語っている。
また、英ニュース局GBニュースは、「ハリー王子は目立ちたがり屋なため、自分の足跡を残すためにこの日に出席することを望んでいる」と指摘する一方、ダイアナ妃の元執事であるバレル氏は「彼はあまり家族と一緒に過ごしたくないのです」と語った。
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心を開いた話し合い。
これらの言葉が正しいとすれば、両者の和解の希望は完全に絶たれることになる。しかし、4月15日付の「The Sun(ザ・サン)」によると、チャールズ3世とハリー王子との間で、最近「心を開いた話し合い」が持たれたという。ハリー王子がアメリカに渡り、1月に暴露本を発売して以降、ふたりの関係は悪化していた。
著書『スペア』で、ハリー王子は自分の家族、そして英国全体に復讐を果たした。彼は王室の裏側や妻に対する人種差別についての詳細を明らかにし、バッキンガム宮殿の評判を損なっている。彼のプライベートな内容や告発を、ウィリアム皇太子をはじめとする一部のメンバーはまだ消化しきれていないようだ。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi