今期大流行のシースルードレス、日常使いの３つのポイントとは？

レッドカーペットでは、スターたちは自由気ままに体を露出している。しかし、日常でシースルー素材のアイテムを取り入れる場合、上品で洗練されたスタイルで行いたい。それを実践するため、3つのポイントを紹介しよう。

ディオール2023-2024年秋冬コレクションのショーに登場したキアラ・フェラーニ。(パリ、2023年2月28日) photography: Christian Vierig - Getty Images

世界的なイベントやレッドカーペット、ファッションウィークなど、どこに行っても「シースルー」が溢れている。この一年間、セレブたちは、全てをさらけ出すシースルーファッションを身につけ、体をさらけ出してきた。シースルーファッションは、ますます広がりを見せ、羞恥心のボーダーラインにも変化が見られるようになった。これを取り入れる現象は、私たちの感性的な知覚の限界に疑問を投げかけている。例えば、ケイト・モスが50代の体を露わにしたり、モデルのパロマ・エルセッサーが豊かな曲線を誇示したり、リアーナは妊娠したボディラインを露出したりするなど、年齢や体型、妊娠に対する価値観の限界を問いかけている。セレブたちは、自分たちの身体をさらけ出すことで話題を作ったり、常識を覆すことを目指したりしている。もしくは、その両方かもしれない。

一見、この議論は普通の女性にはあまり関係がないように思われる。しかし、シースルーファッションは、誰にでも手の届く服にまで浸透している。ファッションサーチエンジン「Tagwalk（タグウォーク）」によると、2023年春夏〜秋冬には、1500以上のシースルーを取り入れたシルエットが登場するという。必然的にMango、H&M、Sézaneなど、よりリーズナブルな価格帯のブランドも自社流の提案を開始している。しかしこのトレンドに乗る場合、過度な露出や不快感を避けることを忘れないでおきたい。

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簡単アプローチのシースルートップ。

トリー バーチの2023年春夏ランウェイでは、シースルートップが無難な印象を与えていた。photography: Imaxtree

シースルーファッションを着こなすには、バランスが重要だ。初心者には、袖付きTシャツやトップスがおすすめ。上半身の露出を限定的にできるため、水着よりも過度な露出を気にせずに済む。自分の気分や状況に合わせて、よりセクシーなブラやボディスーツをアウターの下に着用することも可能だ。より控えめなスタイルを好む人は、シースルー度合いを調整できる服を選ぶことがポイント。ジャケットやトップスで透け感を調節することで、露出しすぎることなくコントロールができる。

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大胆な中にも静けさがあるシースルードレス。

ブランドン・マクスウェル2023年春夏コレクションのシースルードレスのポイントは裏地という良い選択。photography: Imaxtree

レッドカーペットで大胆な印象を与えるシースルードレスだが、必ずしも派手なものとは限らない。選び方によっては、洗練されたシルエットを作り出すことができる。袖やスカートの下など部分的にシースルー素材を使用する場合もある。また、2000年代風メッシュ素材やゆるめに編んだコットンのメッシュなど、透け感は素材によって異なる。また、刺繍やビーズなどの素材をあしらい、プライベートな部分を隠すデザインもある。さらに重ね着のテクニックが可能性を広げる。形式的な裏地を使用して遊びを加えたり、必要に応じて上着を追加するのもおすすめだ。冬にはボディースーツ、夏のディナーパーティには水着を下に着て、自分を表現するのもいいかもしれない。

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あえて大胆な一枚、シースルーパンツ。

エンポリオ・アルマーニのランウェイに登場した2023年春夏のシースルーパンツ。photography: Imaxtree

シースルーパンツはミッション・インポッシブル？ 確かに、このアイテムは全てをさらけ出し、下着は必然的に目立ってしまう。しかし、ここでもコントロールは可能だ。

シースルーパンツも使い方によっては着こなせる。パンツから下着が透けて見えてしまうのは避けたいところだが、ビーチで水着の上から履くかぎりはセーフだ。普段着として、パンツを透け感のある素材で選び、ジャケットやロングシャツを羽織ることで、下着の露出を避け、上品な印象を与える。セクシーでありながらも上品さを保つことが重要だ。